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作品紹介
 
リヲ
ミエノサオリ



インタビュー
 

初の原作となる『白木蓮が咲いたなら』の第一集が10月1日に発売になります。いまのお気持ちを教えてください。

「え? もう?」て感じでいます。連載開始からコミックスになるまでがはやかったー。

原作を執筆するうえで、大事にした部分、気をつけたことを教えてください。

大事にしているのは台詞まわしで、気をつけているのは作画のミエノ先生にできるだけニュアンスが伝わるように注釈を面倒がらないこと。です。

POPで「白木蓮のように純真に 少年たちは恋をします」とコメントしていらっしゃいます。いろいろな花、題材があるなか、なぜ物語の象徴として白木蓮を選んだのでしょうか?

春先に咲く花をピックアップしていったなかから白木蓮に決めました。あとがきにも書いたんですが、画面をすこしクラシカルにしたかったので、その点でも白木蓮がいいかなって。

「異性一卵性双生児」──そっくりな男女の双子が物語を動かしますが、双子という題材は以前からあたためていたのですか?

男女の双子ってかわいいなあ……くらいには思っていたかも。

ふたりの「なぎ」とピュア王子「椎名」、女の子に人気のちょっと軽い印象の椎名の親友「佐和」、女生徒の憧れの「ゆきさま」。魅力的な生徒がもりだくさんの白庭学園ですが、リヲ先生の学生時代が反映されているのでしょうか? リヲ先生はどんな学生時代を送りましたか?

白庭は小高い丘に建つカッチリした校風の進学校という設定で、これはわたしではなく、わたしの友人が通っていた高校をモデルにさせてもらってます。で、わたしの学生時代はですね、そうだなあ。空手ではないんですけど、似たような武道系のクラブでマネージャなんかをしてました。

もしもリヲ先生が椎名だったら、自分の「なぎ」を見分ける自信はありますか?

見分けられないならそのひとの外見しか好きじゃなかったってことで。

この作品において、ここは大事という譲れない萌えポイントをお願いいたします。

走ること。全力疾走って学生の象徴だと思う。

リヲ先生イチオシのシーンを教えてください。

双子が転校してくるシーンと、あとはやっぱり、ラストの走るシーン。

連載中の印象的なエピソードがありましたら、教えてください。

ミエノ先生が現地の写真を撮りに、物語の舞台である神戸までわざわざ取材に行ってくださったらしくって、わたしがロケーションにこだわる質だったりするので、それはすごくありがたかったです。ドトールがちゃんと実際の場所に描かれているのを見て「そうそう!」ってちょっと感動しちゃいました。

最後に、読者のみなさまへメッセージをお願いいたします。

校舎っていう小さな世界と、学生のころ特有のまばゆさをすこしでも身近に体感してもらえたらうれしいです。物語のなかをめいっぱい走っていく主人公たちをどうぞよろしくおねがいします。

初めての原作つきコミックス『白木蓮が咲いたなら』の第一集が10月1日に発売になります。いまのお気持ちを教えてください。

自分の作業外でたくさんのかたにたずさわっていただいているので、「本」という形としてどう仕上がったのか楽しみです。

原作つきの作品を描かれるうえで、大事にした点、気をつけた点を教えてください。

月並みですが、キャラクターをきちんと把握して、お話の雰囲気を崩さないこと。
あとは見やすくてととのったきれいな絵を描こうと思ってました……が、なかなかうまくいきませんでした。

デビューコミックス『花影の記憶』の貴族と執事の作品から一転して、白庭学園を舞台に少年たちのラブストーリーとなりました。原作のシナリオを読まれたとき、どんな印象を持ちましたか?

どきどきしたりとか、明るく楽しい雰囲気って自分に表現できるかなぁって心配でした。。

ふたりの「なぎ」を描き分けるとき、気をつけていることを教えてください。

視覚的には前髪の分け目だけ注意していますが、じつはほとんど意識してないです。
なので、自分で見ると全然ふたごに見えないので「すみません……」と思いながらいつも描いています。でも、仮にまったく同じパーツで描いたとしても、表情の作り方が違うから、きっとどうやっても違う顔になるよね?……と自分を納得させながらの作画です。

ふたりの「なぎ」とピュア王子「椎名」、女の子に人気のちょっと軽い印象の椎名の親友「佐和」、女生徒の憧れの「ゆきさま」。魅力的な生徒がもりだくさんの白庭学園ですが、ミエノ先生の学生時代が反映されているのでしょうか? ミエノ先生はどんな学生時代を送りましたか? 

わたしの通っていた学校には残念ながら王子たちみたいな子はいなかったです……。
商業高校で、共学だけど女の子の多い学校でした。学生時代は母親の仕事が休みの日によく学校をサボって二人でドライブにでかけていました。学校では毎時授業の半分は寝てました。残りの時間は板書。

もしもミエノ先生が椎名だったら、自分の「なぎ」を見分ける自信はありますか?

毎回王子の「鼻の良さ」に舌を巻いているのでわたしにはムリですね! 佐和もすごいと思う。男の子はみんな鼻が利くなあって!

作品のなかで、朝のキラキラした光、教室の窓から入る陽射し、階段に落ちる影などとても印象的でした。執筆されるときに意識されているのでしょうか?

光と影の表現がきちんとできると、絵なんですけど「そこに居る」っていう存在感が増すので、そういう描き方は意識的によくやります(けっこう嘘も描いてるけど……)。単純に逆光が好きなだけかもしれません。

ミエノ先生イチオシのシーンを教えてください。

視聴覚室の椎名の「恥ずかしくなるような型で……」のセリフ。何度読んでもあのセリフだけは格好よすぎてジェラシー……。

連載中の印象的なエピソードがありましたら、教えてください。

幾度となく「王子の顔が判らない!!」という事態に陥りました。現在進行形かな……? とってもむずかしいんです。あとは、56Pと尺の長いお話が2話続いた時は「あれー?」ってなりました。

最後に、読者のみなさまへメッセージをお願いいたします。

ロマンチックな設定と魅力的な登場人物たち、ぜひコミックスを読んで楽しんでいただければと思います。ありがとうございました。

人物
 
白庭学園に転校してきた一卵性双生児の兄。
妹の渚とそっくりの容姿を持つ。
匡基と同じクラスに。
「ああいうのが女やと男は大抵コロッといきよるし
女子からものごっつ嫌われるわ」
と言われるほどの男たらしな態度をとるけれど……
白庭学園に転校してきた一卵性双生児の妹。
兄の凪よりオトコマエな性格の美少女。
転校してきた日に匡基に告白されたが
「あんたなんか知らない」と拒絶する。
空手経験者のようだけれど……
白庭学園二年生。
芸術的な空手の実力を持つ。
三年前に白木蓮の咲く季節に出会った少女「なぎ」を
一途に想い続けているため、
生徒たちからはピュア王子と呼ばれている。
転校生として渚が「なぎ」であることを確信し、告白するけれど……

スペシャル
 
三年前に会った「なぎ」に、一途に恋をしている椎名国基。
そんな椎名の『恋は本能?』と思わせる名場面を特別に公開しちゃいます!


あなたは「本物」が分かりますか?

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◆ミエノサオリ先生 オフィシャルサイト「えんぴつ雑画」
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