ドラマCD

ドラマCD「碧の王子」アフレココメント

蓮・甲斐谷・シウヴァ(16歳):島﨑信長様(以下、島﨑)

蓮・甲斐谷・シウヴァ(10歳):村瀬 歩様(以下、村瀬)

ヴィクトール・剛・鏑木:小野友樹様(以下、小野)

ジン:松岡禎丞様(以下、松岡)

◆収録の感想をお願いします。

小野:

ボリュームたっぷりのお話でした。演じさせて頂く中で、不思議な感覚を味わう作品でした。DISC-1では蓮を中心にしたストーリーの描かれ方だったので、見守る気持ちで演じさせて頂きました。DISC-2では表面上すごく冷静に業務をこなそうとしている鏑木が、最後は蓮と通じあえて解放感のような達成感のような、嬉しさを共有できたことが嬉しかったです。 DISC-1では、ただ仕えているということを念頭におきながら、DISC-2では、6年という成長からの落ち着きを意識していました。

島﨑:

とても楽しく、充実感のあるお話でした。世界観がしっかりと練られていて、キャラクターの心理描写もとても丁寧で、すごく演じやすく、世界とキャラクターに入り込みやすい作品でした。シナリオも重厚ですごく面白くて、また演じたいなと思える素敵な収録になりました。

松岡:

今回、スラム街で育ってきた男の子を演じさせて頂きました。ジンくんは、本当は根が優しい子で、その片鱗を見せています。また、この心優しい男の子を演じさせて頂きたいなと思いました。

村瀬:

今まであまり人と繋がりがなかった野生児が、家族以外と関わり新鮮な挑戦をして変化していく中で、家族との繋がりも大切にしているところがあって、人間らしさを感じました。自分が大学に行くため、親元を離れたときに感じた寂しさなどと通じるところでした。とても面白い話だなと思って、取り組ませていただきました。

◆演じられたキャラクターの印象をお願いします。

島﨑:

ジャングル育ちの子が、急に都会に連れていかれて帝王学を学ばされることになる。でも、育ってきた環境がジャングルで温かい人に囲まれて、温かい場所で育てられた…って場所の温かさじゃなくて、人の温かさですよ!! 気候じゃないですよ(笑)。

一同:

島﨑:

蓮は、本当に優しくてまっすぐな子に育って、それは帝王学を学んでも変わらず、人のことも考えられる素敵な子になりました。お話の最後で、蓮が決意したことは、「茨の道」だと思いますが、とても素敵なことだと思うので達成してほしいなぁと思います。ただ無邪気だったところから、素敵な人間に成長してくれて嬉しかったです。

松岡:

ジンは、蓮と同い年ですが、育ってきた環境・境遇が違うとこれだけ人間性の違いもでてくるのかと感じ、人間の面白いところだなと思いました。スラムに住んでいるからこそ、自分なりの生き方をみつけて生きているジンくん。 本当は悪いことをしたくないって思っているような心やさしい子でした。

小野:

鏑木は、一番幸せになってほしい奴だと思いました。一生懸命自分を殺して尽くしている…鏑木の姿勢から、語られていない苦労も間違いなくたくさんあるだろうと思ったり。蓮と気持ちが通じて、これから先どうなっていくのかな…幸せになれるのかなと、気になるところですね。 見守る視点というものが強く、なんとかしてあげなきゃという部分がより前に出ているのがディスク1だと思います。出会いから、二人の距離が近づいていくところを描いているディスク1から、それを経て近づきすぎてはいけない、このままではいけないのだという苦悩があるディスク2、そこの対比が面白いなと思います。

村瀬:

いわゆる僕がイメージする平均的な10歳とは違うところが多かったのですが、ディレクションを受けて、彼自身が感じたり見ている世界は10歳の子のものなんだなと実感しました。根っこのところの10歳なりの驚きや喜び、もしくはそわそわしている感じをちゃんと生かして演じなくては!と、実際に収録が始まってから思いました。

◆蓮と鏑木は主従の関係ですが、ご自身がどちらかの立場になるとしたら、『主』『従』のどちらの立場で、どんな体験をしたいですか?

小野:

『従』ですね!いろんなことしてほしいです。 ひっぱりまわしてほしいですね。一人だと出不精で、休みの日はずっと昼寝しちゃったりするので…。連れ回してくれる『主』がほしいです。尽くします!というよりは、ついていきます!という感じです(笑)。

島﨑:

『従』かなぁ…。愛情を持って、面倒を見てもらいたい! 女性だったら、男が引っ張らなくちゃ!て思うので……どんな主人に仕えるのかな。 ずっと、どちらかが、『主』『従』という関係がずっと続くのはイヤなので、ときどき逆転する関係がいいです!(笑)。『主』だけどふとした時に『従』になる…ような、固定されない関係。

松岡:

僕は、『主』ですね! 従者に対して、「そんなことやんなくて良いから」って、世話を焼きたいです。それに対して、「そんなことやらせるわけにはいきません、旦那様!」て言われたら、「いいからいいから」って止める。

一同:

松岡:

それでも、折れてくれなかったら、「一緒にやるか」っていいながら、結果いちゃこらしたいです(笑)。

小野:

特殊な何かが見えた気がするね(笑)。

島﨑:

それいいね! 俺もアニメみたいなメイドさんほしいな(笑)。

村瀬:

僕は、主人です。消去法的な選び方なんですけど従者になると、何をどうされるか分からなので、それならば主人のほうがいいかなと(笑)。『従』って、ちょっと怖くないですか? 何されるのかわからない…。

小野:

主人にくっついてったら楽かなって軽い理由で従にしました(笑)。 でも確かに、なにされるか分からないという側面はありそうですね。

◆慣れない環境から自分をリフレッシュさせる方法を教えてください。

小野:

昼寝です! とにかく僕はめっちゃ寝ます。無駄に寝ますね(笑)。 いくら寝ても眠いですね。半年くらい前に部屋片付けようかなと思いながら、「でも今日は昼寝しよう」というのが半年続いてますね。引っ越すまでは片付かないかもしれない(笑)。

村瀬:

僕もそうです。先延ばししちゃうんですよ。だめですよね。

小野:

分かっているけど…でもちょっと眠いから昼寝するぞーって寝たら夜になって、ああもう夜かじゃあ寝ようかって(笑)。ポンコツですよ。休日があろうもんならそんな風に過ごしてます。

村瀬:

僕は、ゲームすることですね。あと友達と食事に行きます。おいしいもの食べるの好きなので。食べるか遊ぶか、どっちかですね!寝るのは疲れた時だけです(笑)

◆特典トークCDの感想をお願いします。

小野:

はじめての組み合わせでしたが、初めてとは思えない感じだと言ってくれたので、楽しく話せました!二人の過去とか趣味とか境遇とか、そんな話をちょっと交えながら、かなり近い部分があるというのを話していて感じたので、そのあたりを含め、めずらしい組み合わせでお届けするトークCDも本編とあわせて聴いていただければと思います。

村瀬:

本当その通りで、とても楽しかったです!収録が終わったあとお話をしているときに、2人の共通点が多くて驚きました。さっきキャストトーク始まってからも、嘘!?みたいな感じで一致することがあり、こわいですね(笑)。最初は「すごい!」って驚いていたのが最後は「こわい…」と恐怖さえ感じました(笑)。でも、すごくシンパシーを感じました。小野さんとがっつり作品で絡むのや、一緒にトークさせて頂くのは、はじめてなのですが、すごくオープンに「来いよー」と受け入れてくださったので、安心して喋れました。すごく楽しかったので、その様子が音に乗っていたらいいなと思います!

◆ファンの皆様にメッセージをお願いします。

島﨑:

とても素敵な原作のおかげで、ドラマCDもすごく素敵なものになったと思います。 ドラマCDから聴かれるという方には、原作も楽しんで頂きたいですし、原作ファンの方には、原作のイメージや想いに応えられるようなCDにできればなと思いながら、取り組ませて頂きました。とても楽しい収録だったので、たくさんの方に楽しんで聴いて頂けたら嬉しいなと思います。今後とも、原作・CDともども応援よろしくお願いします。また是非、「碧の王子」の世界と蓮に関わらせて頂けますように。

小野:

原作の表紙がタイトル通り「碧」を基調としており、とても素敵な装丁です。台本と合わせて読み進めて、その色のきれいさがそのまま世界観になっているようなお話になっています。とくにジャングルのシーンは、碧溢れたシーンとなっていて、ドラマCDとしてSEが入るとその世界はさらに広がると思います。 野生から洗練された世界へ…と、その2つの世界が共存している、両方の魅力を感じるCDだなと思います。蓮との出会いから徐々に距離感がつまっていく感じというのは演じていて、楽しい中にも探る感があったりして、そこにも演じる面白さがありました。細かい点はディレクションで調節していただきながら、本当に楽しく演じさせて頂きました。2枚通して聴いて頂くことで、より楽しさを感じられる作品だと思うので、是非じっくりと聴いて頂けたら嬉しいなと思います。

村瀬:

役者としていろいろ考えさせられることも多く、表面で起こっていることと内面で起こっていることを体が感じていたら、そういう声も出るなと思わせられることが多く、勉強になりました。僕は後味が悪いのがどちらかというと苦手なので、幼少期のラストシーンを、小野さんが最後にバシッと決めてちゃんとしめてくださり、気持ちよく終われたのでよかったです! みなさんにも始まりから終わりまで世界観にのめり込んで聴いていただけたらいいなと思います。

松岡:

世界観がとてもきれいで、聴いて頂く皆様にもすんなりと世界に入っていけるんじゃないかなと思います。ジン君の今後も乞うご期待!ということで、また演じさせて頂けたら嬉しいなと思っています。どうぞ、応援よろしくお願いします!

ありがとうございました!