ドラマCD

「玉響」取材コメント フィフスアベニュー

麻倉通忠役:松岡禎丞様

立花寅一役:平川大輔様

松本信吾役:中澤まさとも様

・収録の感想

松岡禎丞様

まず、台本を読ませていただいたときに、すごく心にぐっと来るお話だなと思いました。言葉が足りず、それだけでは陳腐に感じてしまうかと思うんですけれども、台本を読んで感じたものをどこまで表現できるかということを必死に考えて、闘っていました。
しかし、現場で平川さんの台詞を実際に聞いたら、あまり自分の中で構築しすぎず、平川さんの台詞に導き出されるように演じるのがいいのかもしれないと思い、感じるままに演じさせていただくことが出来ました。 僕に出来る表現を精一杯やらせていただきましたというのが、ストレートな感想です。

平川大輔様

原作を一気に全部読んで、ほっとため息がでるような、とても読後感の素敵なお話だったので、聴いて下さる方にもそういう風に感じていただけたらいいなぁと思いながら臨みました。
台詞以外のもので語られる・魅せるという部分が、重要で多い作品だなという印象があり、どういう風に音声化されるのかな?と思ったのと、自分がどれだけその世界のことを把握し、イメージしながら、それを演じることができるかというのがチャレンジでした。 あとは松岡君の台詞を聞いて、素直に正直に言葉が紡げたらいいなぁと思いながら、やらせていただきました。

中澤まさとも様

とてもやりがいのある、楽しい収録でした。
麻倉と立花の間に入っていく役どころだったので、お邪魔虫にならないかなと思ったのですが、松岡さんのお芝居に感化されて、自分が一番好きなシーンもいい切なさを出すことが出来たのではないかなと思っております。

・このCDの聴きどころ・オススメポイント・力を入れて演じた点

松岡禎丞様

作中で年齢が変わるところが多かったので、頑張りました。

一同:(笑)。

実際、高校生から大人になったからといって、極端に声がずーんと低くなったりするわけではないので、麻倉の成長を通しての内面の変化を表現出来るように意識しました。
また、音声だからこそ、人それぞれ表に出せない考えや感情を抱えながら、一つ一つの言葉を紡いでいるんだなということを実感していただけたらいいなと思い、演じさせていただきました。原作を読まれている方も、聴かれる前に、それぞれのキャラクターに想いを馳せていただければと思います。

平川大輔様

メインになっている、麻倉と立花の2人はもちろんなんですけれども、彼らの周りにいるキャラクターたちにもそれぞれの人生があって、生活があって、想いがあるというのが容易に想像でき、自由に皆さんの中で広げていただける作品なんじゃないかなと感じました。
今回はたまたま麻倉と立花にスポットライトが当たっていますが、彼らに関わる他のキャラクター達も、みんな主役になり得るキャラクターなような気がしました。 それぞれのキャラクターの気持ちになって、バックボーンを想像していただけると、より深く作品を楽しんでいただけるのではないかというところが、この作品の最大のオススメポイントかなと思います。

中澤まさとも様

雨の中で松本が麻倉を慰めるシーンは特に力を入れて演じさせていただきました。優しく諭すシーンだったので、恋愛というところまで到達してはいなかったのですが、秘められた想いを表現出来るように頑張りました。
あと、僕は個人的に明治・大正時代あたりの、様々な考えが混在していた時代が好きで、そういう社会情勢が招く、すれ違いや葛藤が表現されているところも、今作の聴きどころのひとつだと思います。

・ファンの方へのメッセージ

松岡禎丞様

僕達が演じる生のお芝居を聴いていただくくらいのイメージで、台詞の間一つ一つ、真剣な気持ちで演じました。緊迫感が伝わってくる作品になったのではないかと思います。
まだ原作を読まれていない方は、是非この機会にお手にとっていただいて、原作を既に読まれている方は改めて、原作と照らし合わせながら、考え方や感じ方を色々な方向に巡らせていただければと思います。

平川大輔様

原作を読ませていただいて、とても繊細な作品だなと思ったんですけれども、音声化した際にも、少しでもその繊細さを表現できればと思いながら、演じさせていただいたつもりです。
原作も、ドラマCDも1人でも多くの方に見て、聴いていただけると嬉しいなと思います。

中澤まさとも様

「玉響」というお話は、色々な価値観が入り混じっていた時代の中で、それぞれ自分の本当に望んでいることや、自分でも気付いていない気持ちに蓋をして生きていた二人が、悩みながらも自分の本当の想いに向き合って、覚悟して、添い遂げていくお話です。時代が変わっても、そういったことは現代社会に生きる皆さんの心の中でも、あるのではないかなと感じました。
何か考えたり、悩んだりしたときに、考え方の一つとして、この物語を聴いていただければ、作品に関わらせていただいた一役者として嬉しく思います。