■ストーリーとキャラクターのご感想をお願いいたします。

下條役・野島裕史さん（以下、野島）

野島：

裏社会のインテリヤクザと警官という相反する立場だけど性格的には
似通ったところがある。そんな二人のバランスが面白い作品でした。
クズとゲスでどっちも攻めという設定も面白いですよね。

原作の帯に『クズ×ゲス』と書かれているのを見て「クズとゲスって
どう違うんだろう？」と疑問に思ったんですが、ストーリーを読んでいくうちに
「なるほど」と思いました。
僕が演じさせていただいた下條はやっぱり久瀬よりも『ゲス』なんだなと。

久瀬はあの環境だったらクズになるのも仕方ないと思うんですが、
下條は反抗心をこじらせてゲスになった感じがします。
誰も癒してくれる人がいないまま生きてきたところで久瀬と出会う。
その辺の心情を演じるのが楽しかったです。

久瀬役・遊佐浩二さん（以下、遊佐）

遊佐：

非常にダークな雰囲気の作品でしたが、それぞれのキャラクターの心情が丁寧に
描かれているので役に入りやすかったです。僕自身はクズと呼ばれた経験がないので
作中でたくさんクズと呼ばれて新鮮でした（笑）。

久瀬は家庭環境や置かれた立場など、色々なものに苛まれてああいう生き方しか
出来なかったのだろうと思います。心情的には理解できるところが多かったですね。
あとモテていいなと（笑）。

下條は久瀬よりもっと業が深い感じがします。彼は周囲の環境というより
性格的な問題で『クズ』なので、救ってくれる人が必要だったんだと思いました。

■収録のご感想をお願いいたします。

野島：

キャストもスタッフも温かい人たちで慣れ親しんだスタジオでの収録だったので、
とてもリラックスした雰囲気で役に集中できました。楽しい収録でした。

遊佐：

始終和やかな現場でした。登場人物もそんなに多くない作品なのでアットホームに
収録できました。ただ、ミキサールームにいるクライアントさんたちが
いつもより多かったので緊張しました（笑）。

■今回のCDの聞きどころを教えてください。

遊佐：

あそこじゃない、「何？　小嶋ちゃん」「いや大嶋だよ！」ってくだり。

野島：

そのシーン感動しましたね……って違います！（笑）

遊佐：

あと警視庁で右京さんがお茶を淹れているところも。

野島：

警視庁といえば右京さんですからね……いや違います！（笑）
真面目に話すと、高校時代と大人になってからの演じ分けや声の違いを
聞いていただけると嬉しいです。

遊佐：

僕は久瀬の父親の事件が発覚して、周囲にいた人間が手のひら返しするシーンです。
ああいう酷いことをする人がいるんですね。怖い怖い（笑）。

■ファンの皆様へメッセージをお願いいたします。

野島：

聞いてテンションが上がるというより落ち着ける作品だと思うので、
ぜひ夜にリラックスしてヘッドフォンで聞いて欲しいです。
ちょっとした嗜好品のように楽しんでいただければと思います。
そして良かったなと思った際には、各SNSで「Flaver良かったよ！」と
宣伝していただけると制作した皆も幸せになります（笑）。
よろしくお願いいたします。

遊佐：

じっくり聞いて楽しんで欲しい作品です。
あまり休憩を入れずに、集中して一気に聞いていただくとより楽しめると思います。
皆さんの感想もお待ちしています。よろしくお願いいたします。