b's-garden | 特設 : ノベルス 榎田尤利/著『明日が世界の終わりでも』

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作品紹介

あらすじ

御厨玲治は僕の恋人だ。
僕の知っている男の中で一番綺麗で、一番頭がよくて、一番謎めいている。
僕は玲に可愛がられ、なにもかもを与えられている……
たったひとつのものを除いて。
そのたったひとつのものが、僕は欲しくてたまらない。 僕は玲が好きで好きでたまらないのに、抱いてもらえない。
全身で好きだと伝えたいのに、玲はそれを拒絶する。 どうしてだろう……?
大切な人の幸せを祈る愛の物語が、ここに──!
『明日が世界の終わりでも』『largo』に書き下ろし『witness』を同時収録。

著者オススメシーン

『明日が世界の終わりでも』
四人の再会の直前、すっかりデレた城下が、望相手にのろけている場面。やっと私も、いい意味で力を抜いて書けたシーンです。
『largo』
凛がタラちゃんを思ってピアノを弾くシーン。朝の雰囲気の中に音が生まれる感覚が書きたかったのですが、難しかったです……。それから、タラちゃんが子供たちの前で泣いてしまうところ。
登場人物紹介
スペシャル

「明日が世界の終わりでも」のカバーイラスト、本になったのは白バージョンで、実は黒バージョンも藤先生がくださいました。
黒バージョン、いかがですか?


キャララフも公開いたします! スケッチ風の藤先生のキャララフ、独特な空気感が伝わってきます。

ラフ

ラフ
インタビュー
作品集第四弾『明日が世界の終わりでも』発売おめでとうございます! まずは今の気持ちを教えてください。

まずは最後まで無事に出せてよかったです。応援してくださった皆様のおかげと、ありがたく思っています。ボリューム感のある四冊を、ぜひみなさんの本棚にずらりと並べていただきたい!(笑) 刊行点数が多くなりますと、どうしても過去の作品が入手しにくくなり、読者様にご迷惑をかけてしまうこともままあります。そんな中、こうして過去作品集を出せたのは本当に嬉しいことです。八冊ぶんの、過去の自分に向き合ってきたわけですが、やはり根っこの部分はあまり変わっていないんだなと気づきました。ただ、それをどう伝えるかという方法は変化しているのかもしれません。たぶんこれからも、ずっと模索していくんでしょうね。

まずは『largo』について質問させてください。
本作は音大生のふたりが主人公のお話です。表現者については『聖夜』でもお答えいただきましたので、今回は音大を舞台に選ばれた理由を教えていただけますでしょうか?

チャレンジだったんですよね……音を文章で表現するということへの。そしてその難しさに苦悩しましたね(笑) いつかまたチャレンジしたいですが、そのときも苦悩するんだと思います……。まあ、そもそも音を文字で表すのは不可能だし無意味なのかもしれませんが、音楽への憧れが私を駆り立てるんだろうなあ、と。あと、音大にしたのは、音楽という芸術に携わる若者を書いてみたかったからです。これも、なんか憧れ的な(笑)

主人公のふたりはピアノを専攻しています。数ある楽器のなかでピアノ専攻にされたのはなぜでしょうか?

自分がピアノ弾けないので憧れて……なんかこればっかですね(笑) あと、ポピュラーな楽器なので、読者様にも馴染みがいいのかな、と。私自身はギターがちょっとだけ弾ける程度なのですが、楽譜すら読めません。以前お試しで『大人のピアノ教室』的なものに通ったのですが、すぐ「ああ、これは無理」と挫折しました。私の右手は、常に左手と同じ動きをしたがるのです……。

ふたりの恋愛は音楽に対する才能や嫉妬もからめて進んでいきます。感情と音楽が一体化するようなシーンはとても印象的でした。執筆する際、もっとも気をつけたのはどんなところですか?

言葉自身が持っている響きと、それを組み合わせる事によって生まれるリズムやテンポかな。ふだんの作品でも意識しているところですが、いっそう意識して書いていました。

続いて『明日が世界の終わりでも』について教えてください。
これまでの作品のなかでも特にずっしりとくる作品でした。『視線』を強く意識する、特殊な設定でした。この作品が生まれたきっかけはなんでしょうか?

いや……それは……「見られながらやるのって、エロいよね!!」という……そういう、魂の叫びなわけです。あとは、好きな相手と肉体的接触はなく、ただ視線で犯されるだけというのも、屈折しててエロいよねという……。エロを追求していくと、むしろ精神的な話になっていくというのは、面白いものですね。

『明日が世界の終わりでも』『約束』『集い』と三編から構成されています。『約束』は『明日が世界の終わりでも』では脇役であった城下がメインの物語になっていますが、三編構成にされたのはどうしてですか?

もともと『明日が~』はネットで発表した短編だったんです。単行本化にあたって、短編を膨らませるという方法もありでしたが、この作品は短いほうがいいのではないかと。ならばなにを書き足すかと考えて、城下をフューチャーしました。遊び人の美容師をギャフン(死語)と言わせてやろう、と。

読んでいて苦しくなる場面もありました。執筆の際、シーンと気持ちがリンクすることもあると思うのですが、いかがですか?

書いている最中は大丈夫です。ゲラ読みのときもわりと大丈夫……つまり、作品として対峙しているぶんには客観的になれます。こういった極端な話はとくにその傾向が強いです。無意識のうちに、客観性を保とうとしているのかもしれませんね。日常的な話のほうが、精神的にひきずられたりします。

書き下ろし『witness』は『明日が世界の終わりでも』その後のふたりの物語です。この作品について、ひとことお願いします。

怒濤のような恋愛のあとも、日常は続くわけです。その緩慢な日常を愛せるかどうかで、関係が長続きするかが決まると思います。ふたりは大丈夫だったわけですが、日常の中で生まれてくる問題も、もちろんあります。ことに歳を取ってくるとなにかと出てきます。歳を取ったゲイカップルに、なんの問題もないなんてことのほうがある意味奇跡ですよね。ゲイカップルじゃなくても、家族問題は色々ややこしいわけで……たぶん、私自身が歳を取り、そういうことを無視できなくなったのかもしれませんね(笑)

今作で作品集もひと区切りとなります。『Blue Rose』から始まり『明日が世界の終わりでも』に至ります。作品の掲載順などこだわったことはありますか?

掲載順、発表順は悩みました。二作品の組み合わせも、あれこれ考えましたね。あんまり暗いもの同士にならないようにだとか。あと、『聖夜』はぜひクリスマス時期に出したかったので、願いが叶って嬉しかったです。『明日が~』がラストになったのは、最後に重めのもので、どっしり締めておこうか、と。物語の中に喪失と再生があるというのも、ラストに相応しいかなと思ったのです。

『明日が世界の終わりでも』『聖夜』『Blue Rose』など、読者さんの共感を得やすいとは言い難い面もあるのではないかと思います。あえてそういう作品を執筆するとき、どんなことに気をつけていますか。

共感を得にくいとは思っていないんです。犯罪、暴力、別離や死、などのネガティブなものは、みんな遠ざけようとするけれど、実はつねに身近にあります。そして人は、うすうすそれに勘づいています。ただ見ないようにしているだけで。
現実世界は、ときにフィクションより残酷ですよね。だから直視していては耐えられない。たとえ他者に起きたことであっても、共感力のある人には非常につらいわけです。だから、身を守るために「見ないようにする」。
「見ないようにする」のは楽なようでいて、けれどある意味自分を騙しているわけですから、一種の歪みが生じてしまうんだと思います。私自身にもその歪みがあって、それを無意識に矯正しようとし、これらの作品が生まれたんじゃないかと……まあ、年月が経っている今だから、こうして分析できるのですが(笑)
なので、読み手がときに残酷な物語や、悲しい物語を手に取るのも、そういった歪みの矯正なのかなあと。これがドキュメンタリーだと、ちょっとヘビーすぎるけれど、エンタテインメントならば「作り事」だからネガティブと対峙できるわけですね。人間はネガティブに晒され続けてもだめだし、ネガティブをまったく無視してもだめな生き物なのかなあと思っています。
まったくもって私見なので、見当外れかもれませんが(笑)

編集部によっては、プロットの段階で見送られる可能性のある作品もあったのではと思います。実際まだ発表されていない作品はあったりするのでしょうか?

プロット以前の口頭で「こんなの書きたいんですが」と言われてNGを出されたものはありますね。どんな話なのかはナイショ。確かに、まあ……グロテスクなモチーフだったので、しかたないかなと。

もし今の自分であれば違う展開になったかも……という作品はありますか?

細かい部分はさておき、大きな展開は今書いても同じなんじゃないかと思います。
ただ、ひとつ思ったのが、『largo』の前原のキャラがもっと立っていたかもしれません。読み返していたら、前原のことをなんだかもっと知りたくなってきました。穏やかなのにひねくれたところがあって、狡いのに詰めが甘いという、やや複雑な性格がお気に入りです。

次回作は新シリーズ『nez[ネ]』の二作目ですね。前作でスタート地点に立ったばかりのふたりの関係に、なにか進展はあるのでしょうか?

進展しているのですが、それをふたりがどこまで自覚しているかは謎です(笑)
チリちゃんはともかく、鷹目は賢いはずなんだからもっと自覚しろよ、とツッコミたくなります。

4月10日からは榎田尤利先生100冊記念本企画のアンケートが始まります。
まだ詳細は明かせませんが、豪華な1冊になりそうで楽しみです! 記念本に向けての意気込みをお聞かせください。

100冊ぶんの感謝をこめて、読者様に喜んでいただける本になるように頑張ります! 具体的になにをどう頑張るか、いま一生懸命に考えておりますので、詳細はもう少しお待ちくださいね! 

読者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

いつもご愛読ありがとうございます。おかげさまをもちまして、初期作品集の刊行もひと区切りです。最近の著作と比べて、いかがでしたでしょうか。みなさまのご感想を、ぜひお聞きしたいです!
初めての本が出てから、なんだかんだで13年目になり、今年は100冊めの本も出る予定です。なんだかあっという間でした。自分でもこんなに書くと思っていませんでしたが、それでもまだ書き足りないというか、「本当に書きたいもの」にはたどり着いていない気がします。これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします!

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