コミックス『二度目の恋』はじめ、作品に対しての質問です。
5月31日に『二度目の恋』が発売となります。今の率直なお気持ちをお聞かせください。
コミックス! わーい嬉しい!! でも緊張……!
山田先生は商業作品としての連載は今作が初とあとがきで書かれていましたが、ご執筆中大変だったこと、驚いたことはありましたか?
作業過程のあれこれをやり易いように臨機応変に対応してくださるんだ! と驚きました。
作中で触れてはいませんでしたが、カバーや扉で描かれているリボンが、和紀と三木のふたりを繫ぐものとして印象的でした。いわゆる赤い紐ではなく、青いリボンにはどのような意味がこめられているのでしょうか?
忘れられない強い想い、思念みたいなものを表現として描きたかったので、「赤い糸」になぞらえたような感じにしてみました。
主人公の和紀は、子供の頃に恋した従兄が忘れられずに今に至り、そんなときに三木と出逢い、和紀の恋は変化を見せていきます。このお話を描くことになったきっかけを教えてください。
男性の方がロマンチストで、過去の恋愛に未練がましい部分がある…というところから考えてみました。
『二度目の恋』の一番の見せ場はやはりラストシーンだと思います! ラストのとても大事なシーンを描くにあたり、気をつけたところなどはありますか?
……なんでしょうか。
…ラストで「なんだよー! そういうことか!!」ってなればいいな…と思って描きました…
作中に出てくる三木の絶品カレーが気になりました! 料理のできる男性はポイントも高いと思いますが、山田先生の考える料理男子の魅力とはなんでしょうか?
一見無骨そうな人がパパッと料理をするというギャップに魅力を感じます。まさにギャップ萌え。ケンタ○ウさんとか。
道具から食材からこだわってコストパフォーマンスの悪い―料理のできる男…には私的には魅力を感じないかもしれません(笑) そうなると三木さんは当てはまらないかもしれませんが、彼はそれが仕事なのでまた別ですかね。
本編に納めきれなかったエピソードや、製作中の秘話などありましたらぜひ教えてください!
賢兄の恋人役をしてくれた子が実は男で、三木の店のオーナーだったり。
『二度目の恋』を読者のみなさまに読んでいただく上で、注目していただきたいポイントを教えてください。
和紀の三木さんに対する心境の変化、ですかね。三木さんも同じくですが、彼は隠してますので。
『二度目の恋』と同日発売の雑誌『ihr HertZ 7月号』では山田先生の新連載『運命のセンタク』がスタートします! こちらはどのようなお話になるのか、ネタバレにならない程度でぜひご紹介ください。
ノーマルわんわん系×性にゆるゆる猫系……ですかね? とてもザックリですが。
こちらもどうぞよろしくお願いいたします!
山田ロック先生ご本人に関する質問です。
PNの由来を教えてください。
複数人で同人活動をするときに使ったものをそのまま使っています。お酒関係の名前を付けよう、となりまして。梅酒ロックが好きだったのと、飼っていた犬の名前とかけて「ロック」に。山田はサークル名が山田酒店だったので。
漫画を描き始めたきっかけはなんですか?
小さい頃から絵を描くのは好きだったんですが、漫画を描くきっかけは小学校の部活でイラスト部に入って4コマ漫画を描いたのが始めで、漫画描けるならこんなの描いてみてよ、と友達に言われるままにノートに描いたのがきっかけでしょうか。
漫画を描く上で影響を受けたり、リスペクトしているもの(作家様、本、音楽、映画などなんでも)はありますか? 理由もあわせて教えてください。
本当に沢山いらっしゃるのですが、記憶しているなかで一番最初にうわーー! すごいっ!! て熱をあげた方は芦田豊雄さんです。語ると長くなります(笑) 少年の描き方がたまらなく好きです。
我孫子武丸さんの「殺戮にいたる病」が衝撃的で、こんな……え?! ちょっとまって……とすぐに読み返しました。宮木あや子さんの「花宵道中」も美しくて強くて、でも儚くて好きです。乙一さんとか。見たり読んでいる作品全てになにかしら影響を受けていると思います。
山田先生の好きなカップリングやシチェーションはなんですか? またそのどんなところに萌えを感じますか?
なんでもおいしくいただけます!
両片思いでもだもだする甘酸っぱいのもきゅんきゅんしますね! ままならない感が萌えます。
ご執筆中、一番好きな作業はなんですか? また苦手な作業はなんですか?
飛び抜けて好きな作業はないですかね。苦手は背景のペン入れ。背景が苦手で。
最後に、読者のみなさまにメッセージをお願いします。
稚拙でへたなりに、それでもえっちらおっちら描いてます。少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。
「二度目の恋」どうぞよろしくお願いいたします!