著者インタビュー

桜の季節になりました。皆様、いかがお過ごしですか?
今回、アップが遅れて申し訳有りませんでした。
遠野春日先生の貴族シリーズ最新刊『愛される貴族の花嫁』のインタビューです。
このお話、もう読んでいただけましたか?
事故で亡くなった双子の妹の身代わりになって男である一葉が滋野井伯爵家の嗣子・奏の元へ花嫁として嫁いでいくというお話です。
とてもドラマチックで、胸のときめくラブストーリーです。まだ読んでないという方、ぜひ読んでみてくださいね。
それでは、インタビューにどうぞ!

Q.桜の季節が近づいてきました。今年は例年より開花予想が早いようですが、遠野先生は如何お過ごしですか?
相変わらずずっとお仕事しています。桜は樹に咲く花の中でも格別好きな花ですが、今年もまた去年同様に車窓から眺められればいい方ではないかと……。

Q.今回のお話は押し殺した雰囲気のなかにも艶っぽさが印象的でした。
書き終えられての感想をお願いします。

書いている最中はただもう先に進むだけで精一杯だったのですが、仕上がってみると自分で書いたお話の中でも主人公同士の関わり方が妙に色っぽくて、とても好きな作品になりました。

Q.主人公の一葉は男でありながら、花嫁として嫁ぐというドラマチックな展開ですが、特に意識して書かれたのはどんなところでしょう?
嫁ぐといってもあくまでも男なので、極力女々しくならないように気を遣いました。女々しくなっていなければいいのですが。


Q.登場人物についてコメントをお願いします。
【高柳一葉】
普通の人ですね(なんか身も蓋もない…)。極端にプライドが高いわけでもないし、強情でも意地っ張りでもないですし。
【滋野井奏】
一見わかりにくそうですが、その実とてもわかりやすい人だと思います。結婚すると理解できるまでは苦労しそうですが、きっと幸せにしてくれそうです。

Q.登場人物の名前はどうやって決められるのですか?
名字は名字辞典を捲ってよさそうなものを決め、名前は赤ちゃんの名付け辞典を見て名字と相性のよさそうなものを選びます。

Q.貴族シリーズの最新作『愛される貴族の花嫁』で貴族シリーズも5冊目になりました。巻数を重ねると難しい点も生まれてくると思うのですが、その点はどうなのでしょう?
一番頭を悩ませるのはタイトルです。必ず「貴族」を入れようと決めて始めたので、難しいです。あと、ボーイズラブの基本として、受けが日本人、というお約束に近いものがありますので(絶対というわけではないですが)、それがかなりネックになっていて辛いです。

Q.作中、軽井沢や強羅といった保養地がでてきました。昔からのクラシックホテルが残る土地でもありますが、遠野先生は日本の保養地ではお好きなところはありますか?
実はあんまりそういった場所には行ったことがないんです。去年、軽井沢には行きました。万平ホテル、よかったです。もう一度行きたいと思っています。

Q.どこかにのんびりおでかけになりたいのでは? でかけられるとしたら、どこに行きたいですか?
そうですねー、やっぱり南の島かなぁ。モルディブとかフィジーとかセイシェルとかに行きたいです。

Q.執筆中楽しかった、あるいはどうしても書きたかったシーンを教えて下さい。
書いていて楽しかったシーンの記憶はないのですが(かなり難産でしたので)、読み返して楽しかったのは初夜のシーンです。

Q.製作秘話を教えて下さい!
この原稿はホテルに5泊した際に涙ぐみながら書いていました。ホテルが超快適だったので辛いばかりではありませんでしたが、精神的に、つ、辛かったです。でも、ルームサービスを頼めばコーヒーが出てきたり食事が出てきたりするのはとっても楽でした。

Q.読者の皆様にメッセージをお願いします。
いつも応援していただきありがとうございます。今後ともがんばりますので、末長く見守っていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。

Q.最後にこっそり。次回は5月、蓮川愛先生の挿し絵で貴族シリーズが登場です。よければ、どんなお話になるのかちょっぴり教えていただけますか?
ずばり、アラブものです。


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次回、貴族シリーズは5月12日、蓮川愛先生のイラストで登場です。
タイトル名は『貴族と熱砂の皇子』。
蓮川先生のアラブ衣裳も必見! どうぞお楽しみに!!