もうすぐ夏ですね! 皆様、如何お過ごしですか?
6月30日にSHY NOVELSから初ノベルズとなる和泉桂先生の『甘い雫の満ちる夜』が発売になりました。
麗しい表紙はもう見ていただけましたでしょうか?
女衒の手から逃げるさなか、自分を助けてくれた男の元で愛人修行をすることになった少年・知里。
負けん気の強い知里に惹かれてゆく傲慢な男・広瀬。
ふたりの甘く艶やかな作品、ぜひ読んで下さいね。
それでは、和泉先生のインタビューです!皆様、お楽しみくださいませ。
Q.和泉 桂先生、はじめまして。今回はインタビューよろしくお願いいたします。
まずは和泉先生のペンネームの由来を教えてください?
家族の名前と自分の本名をくっつけました。こんなに長く使うことになるとは思わなかったので、適当につけたことをたまに後悔しています。
Q.2003年もやく半分が終わってしまいました。近況を教えていただけますか?
半年近くスランプに悩まされてましたが、ようやく吹っ切れた感じです。そのあいだに滞った仕事を何とかすべく、現在奮闘中です。
Q.子供の頃好きだった小説、または漫画はなんですか?
「ナルニア国物語」やシャーロック・ホームズ、怪人二十面相ものをよく読みました。
Q.どんな子供時代を送りましたか?
活字中毒と言っても差し支えない子供時代でした。お友達の家に遊びに行っても、本棚の前から動かなかったそうです。
Q.普段はどんな毎日をすごされていますか?
日々、原稿を書いています。起きている時間の大半はPCに向かっているのですが、仕事以外のことをしていることも多いです(笑)。
Q.もう一度人生をやり直すとしたらどうしますか?
理系人間になってみたい。
Q.毎日お家でのお仕事になるわけですが、気分転換はどうしていますか?
漫画もしくは資料本を読む。余裕があればゲームもしたいのですが、最近封印したままです。
Q.お休みの日は何をして過ごしますか?
お休みの日は特に決めていないのですが、お友達と劇を観たり、ご飯を食べたりする日は仕事をしないようにしてます。
Q.和泉先生はこの七月で商業誌での発表が30冊ですね!
おめでとうがございます。これまでを振り返ってみて如何ですか?
そんなに出ていたとは気づかなかったので、なおのこと感慨深いです。ここまでお仕事を続けさせていただけたのも、お手にとってくださる読者の皆様のおかげだと思います。
Q.これまでのご自分の作品で最も気に入っているキャラは?その理由はなんですか?
どのキャラも思い入れがありますが、近作では「夜ごと蜜は滴りて」の深沢直巳をひいきしています。理由は……いい性格をしているから、でしょうか(笑)。
Q.書く上でこれだけは譲れないということはありますか? あるとしたらなんですか?
譲れないこと、とはちょっと違うかもしれませんが、わかりやすい文章で書くことを心がけています。
今度は「甘い雫の満ちる夜」について教えてください。
Q.まずは、書き終えられたときの感想をいただけますか?
「ついに書いてしまった……」という気分でした。
Q.主役が今回は年の差カップル、そして主従関係!?このお話を考えられたきっかけはなんだったのでしょうか?
お友達と旅行中にプロットを考えてうんうん唸っていたのですが、「鹿鳴館ものってどうかな」と冗談で言ったら、「面白そうだよ」という肯定的な答えが返ってきたので。その場のノリで考えました。
Q.少し特殊な時代のお話です。資料を集められたりするのは大変だと思うのですが、どうやって調べられたのですか?
インターネットがとても役に立ちました。図版を探したり、文献を選ぶのに有り難かったです。ちょうど他社さんで大正もののお話を書いており、明治大正の資料を揃えてあったので、それも役立ちました。
Q.日本に限らず、お好きな時代、小説にしてみたい時代、設定をよければ教えて下さい。
日本史で好きな時代は、平安、鎌倉、それに大正~昭和初期です。世界史はあまりツボがありません(笑)。主従関係とか身分差はものすごくツボなので、そういう設定を活かせるものを書きたいです。
Q.和泉先生の好みのタイプの男性はどんな方ですか?
以前は受け受けしい攻がタイプでしたが、鬼畜でサディストな攻が最近のツボです。
Q.ここをぜひ読んで欲しい!というシーン、お気に入りのシーンを教えてください。
広瀬が知里にお茶を淹れてもらうシーン。そのあとに広瀬が「あるもの」を拾うのですが、そこがお気に入りです。
Q.この作品でもっとも書きたかったことはなんですか?
ラブロマンス……です。
Q.主人公の広瀬、知里について一言ずつコメント、ご紹介をいただけますか?
【広瀬秋成】
裕福な華族の次男坊で男前ですが、皮肉屋でつかみ所がない人物。それでいて、意外と優しくてナイーヴな面を持ち合わせています。
【小田知里】
貧乏な小作人の息子で、顔は可愛いのですがなかなか気が強いところもあります。素直でお人好しなところがチャームポイント……かな?
Q.今後、あのふたりはどうなっていくのでしょうか?成長した知里と広瀬さんの関係にはとても興味が湧くのですが。
知里が広瀬を尻に敷いてしまうような気がします。
Q.『甘い雫の満ちる夜』をこれから読む読者さん、読み終えた読者さんにメッセージをお願いします?
時代物というと取っつきにくいとは思うのですが、肩の力を抜いて読めるラブロマンスを目指しました。佐々成美先生の麗しいイラストともども愉しんでいただけるといいな、と思っています。読後に少しでも幸せな気分になっていただけたら、とても嬉しいです。
Q.最後に、すべての読者さんにメッセージをお願いします。
初めてSHYノベルスさんから本を出していただくため、大変緊張しています。ずいぶん先になるのですが、またお世話になる予定ですので、そのときはどうかよろしくお願いいたします。
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