著者インタビュー

東京は真夏の暑さになる日もでてきましたが、毎日夏に近づいていますね!読者のみなさまは元気でお過ごしでしょうか?
5月12日にうえだ真由先生のノベルス『青い蜜月』が発売になりました。
主人公はその土地の私立総合病院のひとり息子である冴未。それに冴未が本当の兄のように慕う外科医・晃貴になります。表紙で冴未の手首が拘束されているのに気づいていただけましたか?
そうなんです、今回はなんと監禁シーンが!? 監禁好きな人には見逃せませんよ!
それではうえだ先生のインタビューです。お楽しみください。

Q.ときどき夏のように暑い日もありますが、うえだ先生は如何お過ごしですか?
いつもどおり適度に遊んで夜は原稿を…という毎日なのですが、昨年から月に一度のプール通いを始めました。健康のために始めたのですが、泳いだあとはつい飲みすぎてしまうので、却って健康に悪いような気がしている今日この頃です……。

Q.今回のお話はうえだ先生的には昼メロ系なお話ですが、このお話を思い付かれたきっかけはなんでしょうよければぜひ教えて下さい。
もともと、復讐する側・される側がお互いを好きになってしまう…というパターンが大好きなんです。今回は何気なくテレビを見ていて、『火事に気をつけましょう』という特集を見た瞬間、突如妄想が(涙)
火事で逃げられない→鎖となって、それを中心に一本のお話になるようにしていきました。
余談ですが、木造二階建ての家屋が全焼するまでたった数分というのに驚愕。てっきり一時間以上かかると思っていたので……。

Q.登場人物についてコメントをお願いします。
【一宮冴未】
裕福なおうちの一人息子なのに、親からは放任され、毎日ちょっぴり寂しいの……という受が好きなので、私としては書いていてとても楽しいキャラでした。育ちがいいための鷹揚さから来る危機感の甘さと、親の関心を欲する未成熟さを、読んでくださった方に少しでも可愛いと思っていただけたなら、とっても幸せです。ただ、前述の2つと引き換えに、勉強がよくできるという長所をつけたはずなのですが、作中での彼の行動を見ている限り、あんまり頭よさそうじゃない…(涙)

【高遠晃貴】
冴未に対してやったことがやったことなので、それ以外(容姿、職業、過去など)はとっても優遇してあげたつもり……ですが……どうですか……。復讐ものだとどうしても、それぞれのキャラが好きな相手に対して、不遇に追いやったり反抗したりと恋愛小説らしからぬ言動を取ってしまうので、読んでくださる方に不快感を与えてしまうこともあると思います。だからこそ、ビジュアル面でとても助けてくださったイラストの如月先生には、心から感謝しています。冴未も晃貴もとても素敵に描いてくださって、本当にありがとうございました。

Q.今回、書いていて楽しかった登場人物は誰ですか?
主役の冴未は、私がとても好きな受タイプなので、彼が出てくるシーンはすべて書いていて楽しかったです。あと、番外ですが最後に出てくる刑事さん。自分で書いたときはただの脇役の一人だったのですが、校正さんが「禿げってはっきり書いてあって可哀想」とコメントをくださった瞬間、なぜか突然お気に入りになってしまいました!(笑)

Q.病院が舞台の一部にもなっていますが、うえだ先生が持つお医者さん、医学生、病院のイメージはどんなものですか?
もちろん、いろんなタイプのお医者さまがいらっしゃるとは思いますが、強い意志と自律精神を持つ努力家という印象が強いです。私自身が滅多にお医者さまにかからないので、病院に行くときはかなり困窮しているときなのです。ピンチを助けてくれる神様!という思いがどうしても(笑)

Q.少々ネタばれになってしまいますが、作中、冴未は晃貴に監禁され、拘束されますね。受が攻に苛められるとき、うえだ先生が一番萌えを感じる設定はどんなものですか?
成就しているかどうかは問わず、受も攻もお互いに対しての愛を抱いていれば、どんな設定でも。

Q.反対に、これだけはやっちゃだめ!というのは?
お楽しみ最中の、攻から受への殴打(プレイ除く)

Q.執筆中楽しかった、あるいはどうしても書きたかったシーンを教えて下さい。
お、お風呂場の……。

Q.製作秘話を教えて下さい!
今回のお話を書くにあたって、裕福そう~という自分のイメージから舞台を病院に決めました。が! 開業医の方にお話を伺うと、ほぼ全員の方が病院経営の厳しさ(それもかなりヘビー)を説かれたので、一瞬挫折しそうに……。結局、自分の萌え優先で病院で強行したのですが、切ない裏事情を垣間見てしまったような複雑な気分です。作品ではあのような設定にしましたが、私の中のお医者さま像は、今まで以上に素晴らしいものになりました。大小はあれど、奉仕精神がなくてはできないお仕事だと思うのです。

Q.今度はこんな話が書きたいな~と思っているものがあれば、ぜひ教えて下さい。
こんな感じのものを、機会があればまたやらせていただきたいです。今のところ、お互いの親同士の決着を息子同士がつける…というものだけなので、今度は思い切って、本人同士の理由による攻防を書いてみたい……!

Q.読者の皆様にメッセージをお願いします。
いつも読んでくださる方も、初めましての方も、本当にありがとうございます。私自身、とても楽しいお仕事だったので、お読みくださった方にも楽しんでいただけたらとても幸せです。





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