11月10日、シャイノベルスより『ソリッド・ラヴ』が発売の榎田尤利先生にインタビューをお願いしました。
Q.ペンネームの由来を教えてください。
本名を並べ替えて、感じを適当に当てはめただけです。エダ・ユウリと読みます。エノキダ・モットリと読んではいけません。
Q.子供の頃好きだった小説、または漫画はなんですか?
子供の頃は偉人伝が好きだったような記憶があります。読んだら自分も偉くなれると錯覚していたらしいです。漫画でハマったのは、中学生の時になりますが「いらかの
波」(河あきら)です。
Q.お休みのは何をして過ごしますか?
温室で育てた紫の薔薇を愛でながら、セバスチャンがいれてくれたダージリンのセカ
ンド・フラッシュをいただくの。お屋敷の裏の森から小鳥の囀りが聞こえる午後は、
テラスでうとうとしちゃったり。 ………あ、ちょっと脚色しちゃった。要するに、寝てます。
Q.どんな子供時代を送りましたか?
あまりスカートをはかない子でしたね。活発で根暗でした。
Q.書き始めたきっかけはなんですか?
書かないでいるほうが、私には難しかったのです。
Q.ボーイズにハマッたきっかけはなんですか?
「風と木の詩」の影響は大きかったと思います。
Q.もう一度人生をやり直すとしたらどうしますか?
いや、やり直せないから(笑)
Q.今一番ハマっていることはなんですか?
うーん。フレーバーコーヒーかな。
Q.自分の作品で一番気に入っているキャラは? 苦手なキャラは? その理由は?
つきあいが長いので、魚住真澄は気に入っています。ある意味、苦手なキャラも魚住 真澄です。思わぬ動きを突然見せたりするので、びっくりします。
Q.これから書いてみたい作品はなんですか?
……スポーツ根性ものとか。だめだろうか?
Q.書く上でこれだけは譲れないということはありますか? あるとしたらなんですか?
あまりにも深い質問なので、十年後くらいに答えられるかと思うのですが。
Q.気分転換方法はなんですか?
お風呂と睡眠。こんなんばっかだな、エダ。
Q.デビューのいきさつを教えてください。
小説JUNE「小説道場」の門弟でした。中島先生が評をしていた中では最後の回に
「夏の塩」がとりあげられ、その後JUNE誌に掲載されました。
Q.初めて作品を書かれてから本になるまで、ブランクがありますが、その辺りの事情を教えていただけますか?
5年もなにしていたのでしょう、ワタシ。 普通の勤め人でしたので、仕事が忙しくなったりもありましたが、ボーイズではない
小説を書いていた時期もあります。今でも書いていますが。
Q. 初めて本がでられた時はどんな感じでしたか?
犬だったら、うれションしています。
Q.作品が本にまとまることで、自分のなかでなにか変わったことはありますか?
なんとなく、落ち着きますね。ああ、まとまった、よかったなー、と。 特に魚住くんシリーズの時は時間がかかったので、嬉しいのとホッとしたのが同時に
ありました。
Q.いつもキャラクター陣がとても魅力ですが、モデルがいるのでしょうか?
いません。無意識のうちに自分や、身近な人の「部分」は出ているかもしれませんが。
有名人などをモデルにしてというのは、一切ないですね。
Q.今回シャイノベルスから発売の『ソリッド・ラヴ』は榎田さんのこれまでの作品『魚住くんシリーズ』と比較すると、読者さんによってはかなり異なる印象を受けると思うのですが、その辺はどうでしうか?
「気怠い理系美青年・魚住」から「元気溌剌新人会社員・吾妻」へ(笑) 文体も一人称になっていますので、雰囲気は違いますが、それでもやっぱりエダテイ
ストはあるはずだと思います。魚住シリーズとは、また違った楽しみ方をしていただ
ければ幸いです。
Q.製作裏話、秘話がありましたら教えてください。
裏話ではないのですが、原型となったのはWEB上で発表している小品でした。その
時点よりも伊万里がいっそうイヤ~ンなヤツになったかもしれません(笑)
Q.『ソリッド・ラヴ』をこれから読む読者さん、読み終えた読者さんにメッセージをお願いします。
今回もメインキャラ、吾妻と伊万里の他にも個性的な面々が物語を作ってくれました。
会社、という場所は面白い所です。性格も年齢もぜんぜん違う人間たちが集まって、
楽しんだり、苦しんだり、無理したりして、日々仕事をしています。それだけにドラ
マが生まれますし、現実にストレスで身体を壊す人もいます。それくらい個人に影響
を及ぼす場所なわけですね、カイシャってところは。 ガンバレ、日々働く会社員の男女よ!
もと会社員なエダは、そういう気持ちも込めて、ソリッド・ラヴをお届けします。
Q.最後に、すべての読者さんにメッセージをお願いします
まだ駆け出しのエダですので、試行錯誤の渦中で書いております。
ひとりでコツコツと仕事しながら、時々、夜の海で途方に暮れる小舟のような気持ちにもなったりして。
そんなとき、みなさまからいただく感想のメールやお手紙が、大変励みとなっています。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
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