著者インタビュー

コミックス「籠の中で ~傾城秘話 壱~」発売中の日輪早夜先生のインタビューです。

Q.6月13日に日輪早夜先生の「籠の中で ~傾城秘話 壱~」が発売になりました。
色街で逞しく生きる色子たちの様々な愛の形を描いた「籠の中で ~傾城秘話 壱 ~」ですが、タイトルの由来と意味をお教えください。

タイトルを考えるのって苦手なんですよ(笑)。
なので、基本的には何個か内容を反映したようなタイトル候補を出して、その中から選んでます。
「籠の中で」もそんな感じで決めたような...。
「傾城秘話」ってのは、傾城=遊女の事なんですが、その人たちの内緒のお話ってことで(遊女じゃなくて色子ですが...汗)。

Q.「籠の中で ~傾城秘話 壱~」が生まれたきっかけをお教えください。
前のインタビューで答えた覚えが...。前のインタビューを見てください。

Q.収録作品と登場人物の簡単な紹介をお願いします。

『籠の中で』・『想いの一雫(前後編)』
色街育ちで、借金の為に色子になった珊瑚と、やはり同じ色街育ちで母親の見世で男衆として働く猫柳の、恋に至るまでのお話(まだ恋にまで発展してないかも)。
珊瑚:色子。たぶん14~16歳あたり。エッチは上手いかもしれません(お仕事だし~)。
猫柳:遊女屋の男衆。珊瑚の幼なじみで親友。年は珊瑚より一つか二つ上。でも童貞くん(笑)。描く度に情けないキャラになっているような...。
元締:猫柳の母。この色街の元締をしてます。遊女屋の女将もしてます。でも実は案外若いです。この話を進める上で、結構重要で便利なキャラです。

『恋はここから(前後編)』『夜明けのキス』
遊び人の鬱金の言葉から、エッチ競争(?)をすることになり、その後恋愛に発展していく、てな感じのお話。後者の話は、二人のその後です。
紅葉:コミックス中、きちんと”色子”って感じの年齢なような。つまりおもいっきりショタキャラです。ほんとにおこちゃま。ちびっちゃい!
鬱金:元々普通にオンナ相手の遊び人だったのに、なにをとち狂って色子買いになっちゃったんだかねえ(って私が言っちゃイカンですか?)

『白い恋』
門番と色子の禁断の恋のお話。
浅葱:色子。すみません、見た目だけじゃなくて、性格も女の子です...。どこがボーイズだっていうのか...。
青磁:この人、むっつりスケベです。「せいじさん」とキャラに言わせるたびに「ビュー○ィフルサンデー」の曲が頭の中にぐるぐるぐる、でした。
遊女三人組:ただ単に女の子が描きたかっただけです。それで出しました。この話では役に立ってましたが、その他の話では役立たずでした。
自分で自分の作品を紹介するのってこそばゆい...。

Q.色街が舞台となる今回のコミックスですが、色街の規模やお見世の数など、とても気になるのですが…。
内緒(まだ考えてないだけだったり)。

Q.「色街」の住人も、日が高い内はのどかに過ごしているようですが、先生はどんな毎日を過ごしていらっしゃいますか? 近況をお教えください。
ここ数ヶ月は「貧乏暇なし」を実行中。
でも、それまではお仕事の無い日はのらりくらりとベッドでゴロゴロしたり、お買い物行ったり、本を読んだり、ビデオを観たりしてました。 どちらかというとインドア派。あ、今年の後半には余裕が少し出来そうなので、旅行にでも行ければと思ってますが、どうかな。

Q.お話が生まれる瞬間はどんな時ですか?
特に決まってるわけじゃないですが、わりとお風呂に入っているときにポカッと降ってくる事が多いかも。 あとトイレとか。たまに他の原稿をしているのに、全然違う話を思いつくこともあります。 そうなると、その時描いている原稿から気分が離れてしまって困ります。

Q.「籠の中で」の本文の中で、以前、脱走事件があったと描かれていましたが、この脱走事件は「白い恋」の浅葱ちゃんと青磁さんのことですよね。「白い恋」「恋はここから」「籠の中で」の時間的経過をお教えください。
「白い恋」→「恋はここから」→「籠の中で」という感じです。
「白い恋」と「籠の中で」の時間経過は3~4年くらいです。
アバウトですみません。

Q.珊瑚ちゃんと猫柳くん、今後の展開がヒジョーーに気になりますが、ちょっとでいいので教えていただけないでしょうか?
教えません!(笑)来年の始めに出るANIMAで決着をつける予定ですが。

Q.登場人物の名前が色に因んでいるようですが、名前の由来をお教えください。
最初にキャラを考えた時に、色イメージがついたので、それに因んだ色の名前を付けていくことにしました。

Q.コミックス化するにあたり一番苦労した点、楽しかった点などをお教えください。
苦労した点→カラーが苦手なのでカラー描き。「白い恋」の全ページリメイク。時間が無かったこと。
楽しかった点→色校やデザインが出来上がってきたのを見ること。

Q.登場人物にモデルはいるのでしょうか?
いません。でも以前見たり読んだりした映画や漫画などのイメージが残っていて、無意識に何かと似ていたりすることはあるかもしれませんね。

Q.今後の傾城秘話シリーズがとても気になりますが、もし設定があれば、ちょっとだけ教えてください。
内緒(だからまだ何も考えてなかったりするんですってば~!ポコッと思いつかない限りはギリギリまできちんと考えないタイプなので)。

Q.色街を描く際に、参考にされた資料でおもしろかったものなどありましたら、ぜひ、お教えください。
面白い資料ってあるかなあ...。背景資料として日本の旅館の本とか持ってますが、見ていると行きたくなります。

Q.制作秘話、裏話などありましたら、お教えください。
背景資料の一つとして、母の蔵書の「画本三国志」というのを実家からこっそり持ってきていたのですが、最近、原稿中に母が来て、使用しているのがばれ てしまいました。しかも墨汁で少し汚してしまっていたので、怒られました。
姉の蔵書だったら殺されていたことでしょう。妙に本を大事にする一家なもので(姉が一番怖い)。

Q.まだ呼んでいない読者さんに、そして読み終えた読者さんへそれぞれ一言お願いします。
まだ読んでいない方は、和風(中華風?)ファンタジーや遊郭物とショタが大丈夫な方は、読んでみてください。読み終えた方、楽しんで頂けたでしょうか...?(ハラハラ)

Q.最後にファンの方々に一言!
ファンなんているのか!?(汗) いたら、今後もマイペースにマンガを描いていきますので、また読んでください。
で、よかったら感想きかせてください。

☆日輪早夜先生、今後のお仕事情報☆

6月 芳文社/花音7月号   
   ラピス文庫/小説挿し絵
7月 芳文社/花音8月号   
8月 笠倉出版社/XX VOL.14    
   芳文社/花音9月号   
   大洋図書/BOY'S ANIMA VOL.6
   芳文社/コミックス(タイトル未定)

日輪早夜 先生著
『籠の中で~傾城秘話 壱』
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