著者インタビュー

世間では夏休みも始まりつつ、ここからが夏本番というところでしょうか。皆様は夏休みをどのように過ごされますか?
さて、英田サキ先生の『君のために泣こう』が発売されました!もう読まれましたか?二人きりの兄弟の愛。情熱的で時に苦しく切ない愛が綴られています。
本当の愛ってなんだろう?そんな疑問を持っているあなたに贈ります!
では、英田サキ先生のインタビューへどうぞ~!

Q.英田サキ先生、初めまして! まずは英田先生ご自身について聞かせてください。ペンネームの由来、それにまず英田先生がどういう人であるのか、英田先生ご自身をご紹介お願いします。
初めまして、アイダです。英田サキというPNは雑誌に投稿する際、三分ほど考えて適当に決めた名前なのですが、その作品が採用になってしまったので今に至っております。行き当たりばったりの大雑把な人間です……。
商業誌初掲載は小説Juneで、今年の7月に単行本デビューしました。『君のために泣こう』は二冊目の本になります。

Q.夏の暑い日が続いていますが、近況を教えていただけますか?
夏はいつも体調が悪くなるのですが、今年は特にひどく、毎日ヘロヘロのヨレヨレで原稿が進みません……。秋が待ち遠しいです。

Q.子供の頃好きだった小説、または漫画はなんですか?
小説はSFや推理小説なんかが好きで、海外の名作や国内のジュブナイル系を読み漁っていました。漫画は小学校5年くらいの時に従姉妹のお姉さんの家で、萩尾望都先生や竹宮恵子先生など、いわゆる『24年組』と呼ばれる漫画家さんたちの作品群と出会い、すごーくはまりましたね。

Q.小説を書き始めたきっかけはなんですか?
細々と漫画を描いていたのですが(同人誌や少女漫画誌で4コマなど)、いつまでたっても絵が下手なままだったので限界を感じ、それで小説を書き始めました。

Q.好きな設定があるとすると…?
設定自体にはあまりこだわりはありませんが、酸いも甘いもかみ分けた大人の純情とか、しがらみのある中での切ない恋愛なんか好きです。

Q.今一番興味のあることはなんですか?
久々に版権モノのサイトなど作りたいと思っているのですが、思うだけでなかなか実現しません。webの隅っこで萌えを叫びたい……。

Q.英田先生が書かれる小説におけるボーイズラブの定義をお願いします。
恋愛部分がデフォルメされたエンターテイメント、とか?でも個人的には男ふたりが見つめ合って、そこに目と目で通じ合う何かがあるなら、それはもうボーイズラブだと思ってます(笑)

Q.さて、今回の小説『君のために泣こう』についてお聞きさせてください。まず、書き終えられての感想をお願いします。
無事仕上がってホッとしてます。私自身は地味な恋愛モノも好きなのですが、どれだけ読者さまに楽しんでいただけるのか少し不安もあります。

Q.この作品を思いついたきっかけは何ですか?
実は冒頭シーンは、三年ほど前に書かれたものです。初期設定では静一と亮介は実の兄弟だったので、その時は『孵らない卵』というシンボリックなイメージそのままに、閉塞感と絶望感のあるひたすら苦しい恋愛を描きたいと思っていました。ですが実際に書いてみたら、家族愛や執着がメインの恋愛そっちのけ小説になってしまったので、大幅に改稿しました。

Q.印象的なシーンがいくつかありますが、なかでも飲み屋さんがよく出てきます。英田先生はお酒はお好きなほうですか?
好きです。でも最近はめっきり弱くなってしまったので、あまり量は飲めなくなりました。

Q.キャラクターについてコメントをお願いします。
【静一】
ひとりで回りすぎ。気苦労が多い損な性格。
【亮介】
発展途上ながらも頑張ってる。もうちょっと育ったら、いい男になるような気がします。

Q.今回、もっとも気に入ったキャラクターは誰ですか?
武井でしょうか。初稿を上げた時、担当さまから「ちょっとオネーっぽくないですか?」とご指摘を受け(笑)、しゃべり方など若干男らしくしましたが、胡散臭そうなところが好きです。

Q.この作品でもっとも書きたかったことはなんですか?
家族愛と恋愛感情という、ふたつの異なる感情が同時に存在してしまった時の気持ちの揺れや、愛することで知る孤独と愛されることで知る幸せ、など。

Q.この作品のここがお勧め!というところは?
派手さがない分、主人公の心情の動きなどをじっくり味わっていただけたら、と思います。

Q.製作秘話、裏話などがありましたら、ぜひ教えてください。
改稿に改稿を重ねた結果、初稿と完成原稿ではほとんど別物になってしまったのですが、二校目か三校目あたりでは、静一に振られたショックから日本を飛び出した亮介が、なんの脈絡もなく(そして伏線もなく)タイでボランティア活動に従事していました。なぜタイ……。なぜボランティア……。

Q.『君のために泣こう』をこれから読む読者さん、読み終えた読者さんにメッセージをお願いします。
これから読む読者さまへ。地味なお話ですが、読んでしみじみとした気持ちになっていただければ嬉しいです。北畠先生の絵も素敵ですので、ぜひお手に取ってみてくださいね。
読み終えた読者さまへ。読了ありがとうございます。いかがでしたでしょうか? 「ここがよかった」「ここが物足りなかった」などなど、ぜひ率直なご感想をお聞かせくださいませ。

Q.最後に、すべての読者さんにメッセージをお願いします。
これからもいろんな恋愛を書いていきたいと思っております。未熟者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

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