著者インタビュー

4月ですね~。陽射しも暖かく心地好い日が続きますが、皆様如何お過ごしでしょうか?4月1日にとりマイア先生のコミックス「目覚めたら傍にいて ~サディスティックボーイ3~」が発売になりました。遂にサディスティックボーイが完結!! もうお読みいただけましたでしょうか? 
今回、「共犯者に口づけを ~サディスティックボーイ 3~」から「目覚めたら傍にいて ~サディスティックボーイ 3~」までの製作秘話や裏設定など楽しいインタビューをとりマイア先生にいただきました。作品をすでにお読みいただきました読者さまも、これからです! という読者さまも、まずはぜひ、インタビューをお楽しみくださいませ。では、どうぞ~。

Q.春も満開な今日この頃ですが、とりマイア先生は如何お過ごしですか?
近況を教えて下さい。

引っ越しを終えたばかりでまだ片付いておりません。終えたばかりと言ってももう1ヶ月はたっているんですけれども。さてこのお引っ越しで何が一番うれしかったって、リフォームで猫ドアをつけていただいたのよ~。夜昼問わず一日に数十回はあたりまえという、飼い猫達の為のドアガール……いえ、ドアおばさんの役目からようやく解放された今日この頃っっ。ところが、十数年ぶりでぐっすり眠れるかと思いきや、その猫ドアからよそのオス猫達が入って来てはマーキングのおしっこをしていくので その見張りの為、やっぱり熟睡できない毎日。

Q.遂にサディスティックボーイが完結となりました。
3冊のコミックス発売まで約4年、とても感慨深いものがあると思いますが、描き終えての感想をお願い致します。

しみじみと一言っ
「よくぞここまでたどりついたわっ!」

Q.まずは各作品のお気に入りの場面を教えてください。
■『共犯者に口づけを ~サディスティックボーイ 1~』
3話「共犯者に口づけを」
一成が遙希にキスするシーン。
遙希の軽いいらだちと軽い嫉妬心をなんとなく察した一成の純粋なようでしたたかな感じが出たような出ないような。。。。
すねた子供をあやすような 一成が気に入ってます
……けど、普通あそこまでの事があった後で、ここまで余裕ぶっこいていられるような奴はいませんっと我ながらつっこみをいれずにいられません。
年端もゆかぬ子供なのに。
が、本編にはとうとう出て来ませんでしたが、一成は実は一度ダブっているという裏設定があります。母親の離婚問題の時に一緒に海外に1年近く出かけておりました。帰って来て更紗と出会ったわけですが、すでにこの時19才。
19才が年端も行かぬ子供かどうかは議論が別れる所かと。

■『夜を疾走る獲物~サディスティックボーイ 2~』
遙希と間宮の夜のドライブ。
実はこのラストのあたり、ドアを開けたはずみで遙希がこぼれ落ちるシーンがありました。
このシーンでは間宮は遙希を冷たく見下ろしていて、それで遙希に対する冷めた感情を表すハズだったのです!
ハズだったのに、間宮はお母さん(あたくし)の意図を無視して、慌てて遙希に走り寄ってしまったのです。
このシーンから間宮の遙希に対する思いはどんどんどんどんあたくしの意図とかけ離れ、読者ちゃんが「間宮は本気で遙希を愛しているのだわ」と認識するにいたるほど遙希に執着を示すようになってしまったのでした。
間宮君の本当の気持ちは 母であるあたくしでさえ、「本人に聞いてみなければわかんない」状態になってしまいました。
間宮君、アンタはほんとはただのイヤな奴という役どころだったハズなのよ~~。
こ、これはお気に入りのシーンというより、こんなはずではなかったシーンと言うべきかもしれませんわ。とほほ。

■『目覚めたら傍にいて~サディスティックボーイ 3~』
まず更紗の間宮医師跳び箱シーンを。
キれた更紗が描いていて一番おもしろかったかもしれません。もっとキれてて欲しかったけど死傷者が続出するといけないのであまり描けませんでしたのん。
跳び箱シーンに さ~これから更紗がキれるのよ~という作者の高揚感を感じて頂けたら
……頂けたらどうというものでもないのですけれど。
その後「一成!いいからそこで止めないで!」と作者が思っちゃった事もナイショです。
(これはネタばれですが)そして やはりラストの3ピ……じゃなくて三人のふれあいかと。
苦労したシーンだけに。
まだやっていない(いやん)組み合わせは誰が受けて誰が攻めるんだっけかと。
もうすでに自分の中でも誰が受で誰が攻だったかわかんない状態でしたので。

Q.各作品の中で様々な器具が登場していますが、これは是非使ってみたいと思ったものはどれでしょう?
な、なにを使ったかしらっ。使ってみたいと言うより覚えているものベスト3になりそうだけど。
1  ブランコ
「幻想の手ざわり」で一成が乗っていたモノ。
これはアメリカのそのテのお店で現物を見ましたが、乗っけられてる方はけっこう恐そうよ。もっとしっかりした作りの物もあるみたいだけど、不安定で頼り無さげなところがまた乗せられている者の不安感を煽って良い感じかと思われます。
実際に使うにはかなりしっかりした本格的な設備が必要そうですので、素人のあなたは手を出しちゃダメ。……ふつう出さないかしら。
そういうあたくしも素人ですので、漫画に描くくらいで我慢しておきますわ。

2  指に装着型のローター
「黒い罠の交錯」での間宮グッズ。使うのに技術が必要そうな気がしますが、こういう機具がほんとにあるのかどうかは知りませんの。なにしろ間宮先生の改造品ですので。

3  双頭ディルドウ
「想い出に閉ざされて」で更紗に使用していたものですけれど、オブジェとしていい感じかしらと。オブジェとしてこれを飾る奴がいるとは思えませんけれど。
でもこれは2人で使ってこそ正しい使用法だと思いますので、間宮先生は使い方を間違っています。

Q.今回、「目覚めたら傍にいて~サディスティックボーイ 3~」を描いていて一番楽しかったところはどこでしょう?
間宮医師の壊れ具合と、遙希のなんでもアリないいかげんさ。
キれた時の更紗。

Q.逆に一番苦労したところは?
能面チックな一成の感情表現とか、更紗の裏と表の顔の境界線とか、生真面目な理事長の理性が揺れ動く所とか、遙希のいいかげんそうで実はけっこう真面目だったり義理堅かったりするような気もする部分とか、ありとあらゆるキャラの内面描写……って、苦労したトコの方がだんぜん多いのはどういうわけかしら。

Q.今、一番のお気に入りの人物は誰でしょう?
松永遙希かしら。
「少年」というお年頃がとっても描くのに苦労するあたくしとしては、ある程度大人である遙希が出て来てようやく波にのれたもので。
少年は生真面目に一直線に悩むけど、遙希ぐらいになるとちょっとナナメに世間や物事を見たりすると思うのん。
世間ズレしたようで、実は少年よりロマンチックに純情に幸せを求めちゃったりしているところが気に入っております。
テキトーなヨゴレと、純情を持ち合わせている大人が好きなもので。
間宮医師ほどヨゴレちゃうと、これはまた別の意味で気に入ってますけど。

Q.本当に10年経たないと一成は遙希さんを抱けないのでしょうか??
そんなに待つ事もなく もうあのあとスグ(以下略)

Q.間宮医師は今どこで何をしているのでしょう? ご存知でしたら教えてください。
離島で開業医とか、屋台の焼き芋屋とか タクシーの運転手とかいろんな噂があるけど、ほんとのところはわからない。

Q.間宮医師と小田君のその後は?
一緒に暮らしてるという噂だけれど 間宮医師が小田君をさらったのか、小田君が押し掛けたのかは 情報不足。

Q.卒業後の更紗と一成は?
更紗は情報処理関係の学校へ進学、一成は早く経済力をつけたかったのでさくっと就職。
更紗はいづれ起業して一成と一緒に仕事をしたいもよう。

Q.その後の遙希邸??
もはや必要無くなった新条邸を売却、一成は遙希邸に移り住んだとか。
更紗がここに移り住むのは当分先になりそう。
いつも一緒にいるふたりとひとりとに別れて、3人のバランスが崩れませんように。
いつ更紗が一緒に暮らせるかは 理事長の理解度がどこまですすむかにかかっているみたい。

Q.最初に描き始めた時と描き終えてからと自分の中で変わった事や思いはありますか?
Hシーンを描くために始めたような話だったのに、回を追うごとに Hシーンよりストーリーをすすめる方にページや脳の容量を割かれるようになって、ちょっとぎこちなくなっていったかと思います。
今後、ストーリー重視でどこまでいけるか賭けてみたい自分がおります。

Q.制作秘話などありましたら、教えてください。
毎回のお題だった数々のグッズ。そのような知識が 特に皆様よりあるというわけではなかったので、毎回ネットや資料をあさり、どんなものを使うか調べる日々でございました。どんなものかはわかっても、どういうふうに使うのかわからなかったりもいたしましたわねえ(遠い目)
最後の方では もはや調べるのも追い付かず オリジナルグッズに近かったかも。

Q.最後に、すべての読者さんへメッセージをお願いします。
長い連載におつき合い下さった皆様、ほんとうにありがとうございました。
そしておつかれさまでした。(読むだけで疲れると言う御意見多数)
初めて読んで下さった方、ありがとうございます。
ラストがわかったのでもういいわ とおっしゃらず、ぜひ第一話から読んでみてやって下さいまし。
このラストまでどうやってひっぱるかとじたばたしている作者の苦労が見えて、また別の楽しみ方ができるかと思われます(^^;)

 









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