著者インタビュー

みなさん、こんにちは!
風邪が流行っているようですが、元気でお過ごしですか?
2004年2月、木下けい子先生のコミックス『泣き虫なリトル』がCRAFT SERIESから発売になりました。もうすでに読んでいただきましたみなさま、本当にありがとうございます! まだ読んでない…という、みなさま、ぜひ、読んでみてくださいね。木下先生の優しさと可愛らしさがつまった、とびきりキュートな一冊です。オススメですよ!? 
このインタビューでは木下先生の子供のころから制作秘話までを教えていただきました。
それでは、お楽しみください!

Q.ペンネームの由来と自己アピールまでお願いします!
ペンネームは昔住んでいた土地の名前から付けました。が、ひらがなに変えたりしたのでその面影もなく…。

Q.子供の頃好きだった小説、または漫画はなんですか?
似合わないと言われるのですが、「赤毛のアン」シリーズが大好きでした。
今でもときどき読み返します。

Q.お休みの日は何をして過ごしますか?
散らかった部屋を片付けなければと思いながら、気がついたら本を読んでいる…
というのがパターンです。

Q.どんな子供時代を送りましたか?
極普通の、特に優等生でもなく悪い子でもなく。

Q.描き始めたきっかけはなんですか?
中学生ぐらいの頃、周りの友人の影響でなんとなく。

Q.ボーイズにハマッたきっかけはなんですか?
生まれて初めて同人誌即売会に連れて行かれてから…と思います。
大学生になったばかりでした…遅咲きです(苦笑)

Q.もう一度人生をやり直すとしたらどうしますか?
真面目に勉強をしてみたいです。

Q.今一番ハマッていることはなんですか?
納豆にトマトを入れて食べること。

Q.気分転換方法はなんですか?
恥ずかしながら、余り根を詰めないので、気分転換しようと思ったことが…ないです。

Q.2004年2月2日にコミックス『泣き虫なリトル』が発売になりました。まずはコミックスについて、読者さんにオススメの言葉を!
HertZとCRAFTに掲載していただいた短編と描き下ろしのいろんなお話入っています。
ぼんやりお茶でも飲みながら、ゆっくり読んでいただけるとうれしいです。

Q.コミックス作業を終えられての感想もお願いします。
本当に担当のU宮さんには最後までドキドキさせてしまって申しわけありません…。

Q.今回のコミックスは6作品が1冊にまとめられています。ここで各作品についてコメントをお聞かせください。
『泣き虫なリトル』
小さい泣き虫な男の子とやさしい大きな子が描きたかったのです。…タイトルそのまんまですね(苦笑)。 優しい人が好きなので、藤本君は描いていて楽しかったです。
『秘密』
私は親友同士の秘めた思いが10年後大爆発(笑)というのが大好きで、これは私の一番好きなパターンです。
『ライカ』
お話を思いついたのは随分前なのですが、描かせていただく数ヶ月前に友人が子犬を2匹も飼って、本当にその子達がかわいくってうらやましくって、描きたくなってしまったんですが、ぜんぜんBLじゃなかったので、ネームのOKを頂けないかなっと思っていたのです。
結局無事OK頂いて、コミックスにも収録頂けてうれしいです。
『君は僕のもの』
コミックスの後記にも書いたのですが、ひーちゃんにはちゃんとフルネームがあるのです。でも、最初から最後までひーちゃんとしか呼んでもらえず、結局披露できませんでした。
残念です(笑)
『僕は君のもの』
「君は僕のもの」のネームを見ていただいたときに続編どうですか?と言って頂いて、生まれて初めての経験にどきどきしました。
カラーで漫画も初めて描きました。
『花男』
マジシャンの名前を田中だと言ったら、みんなに笑われました…。どうしてなんでしょう…変ですか?

Q.上記の作品のなかで最も印象深い作品を教えて下さい。
やっぱり描き下ろしの「泣き虫なリトル」です。本当に最初から最後までお世話になって…。出来上がった時は本当にオクラマホマミキサーを踊りたい気持ちでした。

Q.作品を描きあげるまでの過程について質問させていただきます。
恋愛ものもあれば、『ライカ』や『花男』のようにちょっと風変わりな作品もありますが、作品を描こうと思い立つとき、この話はこれでいこう、と決められるのはどんな時ですか?

紙でネームを切る前に、頭の中で話しを纏めるのですが、そのときに何通りか話を考えながら、一番自分が気持ち良いので決めます。

Q.話を決定してから原稿をアップするまでの手順をよろしければ教えて下さい。
ネーム→下描き→人物のペン入れ→背景のペン入れ→ベタ→仕上げごくごくスタンダートな方法です。

Q.マンガを描く上でこれだけは譲れないということはありますか? あるとしたらなんですか?
話しが自然に綺麗に流れるようにを一番気にかけてます。

Q.どんな道具(ペン、原稿用紙、カラー用具)を使っていますか? よろしければ教えて下さい。
モノクロ:原稿用紙はICの110kg、ペンはニッコーの丸。
カラー: 主にドクターマーチン。

Q.特に描きたい話がない時というのも、時にはあると思います。そんな時はどうしますか?
特にあわてずさわがず、ぼんやり日常生活をおくりながらずっと考えます。

Q.ちょっと聞きにくい質問です。作品を作る過程において、成功したと思う事もあれば、これはまずいかも…という作品もあると思います。
まずい…と思われたとき、どう対処されますか?

気に入らないと一からやり直したい方なので、可能であればすぐ捨てて描きなおします。

Q.作品が仕上がった時に思うことはなんですか?
これでいいかな?

Q.作品が本にまとまることで、自分のなかでなにか変わったことはありますか?
まだ、実感がわかないです。本屋さんで見かけたらなにか変わるかもしれないです(笑)

Q.木下先生の作品には、学生もいれば社会人も、なかにはマジシャンというキャラクターも登場しますが、モデルがいるのでしょうか?
モデルは特にはいないですが、依然勤めていた会社で、いろんな年代のいろんなタイプの男性とお仕事させていただいたので、 もしかするとそれが今役立っているのかもしれません(笑)。

Q.自分の作品で一番気に入っているキャラは? 苦手なキャラは? その理由は?
気に入っているキャラクターは「泣き虫なリトル」の藤本です。
苦手なのは絵に描くときにはこれまた藤本です。無愛想な雰囲気を出そうと思うと
表情が取りにくくて、ちょっと憎かったです。

Q.攻、受、もっともお好きな典型的なタイプを教えて下さい。
世界一かっこいい人が一番かわいい人にめろめろになるというパターンが一番好きです(笑)。

Q.制作裏話、秘話がありましたら教えて下さい。
2度ほど墨をぶちまけて2枚ほど完成に近い原稿をダメにしました。
私はうっかりものなので、反ってそういう失敗には気をつけているので今まで一度も
したことがなかったのに、なにかの呪いのようでした…。

Q.今後、どんな作品を描いてみたいとお考えですか?
友人同士とか、10年愛(笑)とかが多いので、
今度はひとめあったその日から恋の花が咲くようなものもいいなあっと思ってます。
あと、三角関係ものとか…。

Q.最後に、すべての読者さんにメッセージをお願いします。
初めてのコミックスです。楽しんで読んでいただけたら本当にうれしいです。
これからも頑張って、そして楽しく漫画を描いていけたらなあと思っています。よろしくお願いします。

木下先生の新しい作品は、2月中旬発売のHertZにも掲載されます。
すでに発売中のCRAFT vol.19 では『泣き虫なリトル』のふたりのショートストーリー『藤本君と吉野君』も載ってます! 興味がある人は読んでみてくださいね。



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