著者インタビュー

桜の季節になりましたが、皆様いかがお過ごしですか?
お花見にでかけられた方もいらっしゃるでしょうか?
さて、3月24日たけうちりうと先生の「推定恋愛」が発売になりました。
今回は町の御法川弁護士事務所を舞台にした弁護士同士のラブストーリーです!
攻めの弁護士・仁和憲章と守りの弁護士・御法川正実。
ふたりの誕生についてのエピソードなど、たけうち先生に教えていただきました。
どうぞ、お楽しみください。

Q.今年もあっという間に三月ですね。あとがきではスローフードとありますが、
 もしよろしければ、近況など教えていただけますか?

すっかりスローワークになって毎日気持ちよくレイジーにしています。今年になって突如として指輪物語(トールキン)に目覚め、見事にはまっちまいました。なんと申しましょうか、大人になってハシカを患ったがごとくただいま『指輪にとりつかれている』(家族談)状態です。

Q.今回、久しぶりに現代日本が舞台ですね。書き終えられて如何でしたか。
米国が舞台でもストーリーはきっと同じ(笑)でしょう。でもオーブンが空中を飛ぶのは無理かもしれないですね。舞台という面では、現在のところ米国というのは物語の背景としてはあやゆる面で不確定すぎて難しいものがあるように思われます。今回は日本で良かったかな、と。

Q.弁護士ものを書くと決められたとき、特に意識されたことはありますか?
天才弁護士は書かない。

Q.弁護士が主役となると当然事件も小説に付随してきますが、どんな事件を描こうと思われたでしょうか?
とりあえずほのぼのと始めよう、という感じでしょうか。

Q.主人公である御法川正実、仁和憲章についてコメントをいただけますか?
【御法川正実】清く正しく美しく。
【仁和憲章】巨石も揺さぶってるうちには動く。ガンバレ憲章。

Q.登場人物の名前ですが、ふたりともそれぞれ法に関係する名前ですね?ボディガードのジュン、グレイ・ラブストック…登場人物の名前が独特ですよね。どういう風につけられるのでしょうか?
正実の場合は親の名前が先に決まり、この親がつけるならこの名前が妥当なところであろうと考えて「正実」と命名しました。憲章はニックネームで呼ばせたかったので、もとの名が呼びづらく、おそらく子どもの頃から「ケンショウ」と呼ばれるだろうと判断してつけました。ジュン・テルヤはこれまたお父さんが沖縄の人なので、敬愛する照屋さんから勝手にいただきました。グレイは命名の由来はありません。一瞬で浮かんでそのまま使いました。

Q.少々ネタばれの危険もありますので、詳しい記述は避けたいと思うのですが、正実と憲章、ふたりの愛情表現は独特です。キーワードはお米です。ああいう愛情表現というのは、キャラクターから生まれるのでしょうか?
今回、ご飯はふたりのあいだのクッション役。蕎麦も同様です。いずれも食材というよりも、キャラクターの歩み寄りに貢献する効果のつもりで扱いました。

Q.正実は夢中になると寝食そのものを忘れてしまうタイプですが、モデルはいるのでしょうか?
ははは……

Q.今作品のお気に入りのシーンを教えていただけますか?
正実が電話をかけようとしたまさにそのとき、憲章からかかってくるシーン。でしょうかね。

Q.蕎麦には一家言ありでしょうか?
もー、蕎麦中毒といっていい有様です。今も三日に一度は蕎麦屋に行ってます。全国蕎麦めぐりの旅に出て蕎麦道を極め、蕎麦本を書きたいくらいです。

Q.今後、挑戦してみたいと考えているお話はどんなものですか? よければ、ぜひ教えてください。
いつかは凝りに凝って大事件をドッカーンと。渦巻く葛藤、せめぎ合う善悪、複雑なトリック、生死をかけた裁判とか?

Q.最後に読者の皆様にメッセージをお願いします。
さあ、今すぐ椅子を立ってキッチンへ行き、お米を研いで仕掛けましょう。読んでからでは間に合わないかもしれません。くれぐれも、読む前にお米を炊飯器に仕掛けてください。

次回、たけうち先生は夏ごろ、蓮川愛先生イラストで登場予定です。さて、今度はどんな作品になるのでしょうか? みなさま、どうぞお楽しみに!!

■■■■■大好評発売中!! ■■■■■
この作品は当HPのBOOK STOREでも購入できます。ぜひご利用ください。