著者インタビュー

雨の季節になりましたが、お元気でお過ごしですか?
6月2日榎田尤利先生の小説『ワークデイズ』が発売になりました。
王子沢ファンの皆様、お待たせしました!働く男、あの王子沢恵が恋をしてしまうお話です。
いったいどんな相手が王子沢の心を射止めるのでしょう?それは読んでのお楽しみです。
ちょっとしめっぽいこの季節、前向きポジティブな『ワークデイズ』をどうぞお楽しみくださいね。
それでは、どうぞ、インタビューです!

Q.季節はじめじめ雨の多い梅雨にいよいよ突入ですが、
最近は如何お過ごしですか?

相変わらず椅子を温める日々です。
最近カメラつき携帯に変えたので、散歩のときに花木の類をパシャリとするのが
楽しいです。散歩以外の運動もしなくちゃ……

Q.今回は久々に登場の面々がいますね。
主人公は王子沢恵です。このお話を考えられたきっかけはなんですか?

いただいたメールやお手紙に「王子沢をなんとかしてやってください」という方が多かったのがきっかけかな。
リクエストがあると必ず書くわけではないのです
が、私自身も彼で1冊書いてみたかったんですね。
羽根くんシリーズの千疋さんなんかですと、主役に持って来るには濃すぎる(笑)んですが、王子沢ならいけるんじゃないかなー、と。

Q.王子沢のラブストーリーとなると、相手はどんな人…と吾妻&伊万里シリーズの読者さんは気になったと思うのですが、当初から榊さんの
ような人柄の人を想定していたのでしょうか?
それとも、書いていって変わったりはしたのでしょうか?

吾妻と同じタイプではあまりにそのまんまなので、むしろ逆のタイプのほうが面白いかなと思って、榊さんを設定しました。王子沢は守備範囲広いと思うんですよね……なんとなく。ウケでもいけそうだし……っていうと担当さんに叱られるんですが(笑)

Q.主人公である王子沢恵さん、榊孝美さんについてコメントをいただけますか?
【王子沢恵】
自分で自分をよくわかっている人。自由闊達に見えて、実のところその自由の「範囲」すら自分で決めているフシがある。ものすごく理性的なんじゃないかなー、と今回書いてて思いました。でも恋するとちょっとオロオロしたりもして、可愛い奴だ(笑)

【榊孝美】
根は真面目だけどちょっと視野の狭いタイプ。まだ若いから、これからは周囲からいい影響をどんどん受けて、幅のあるオトナになって欲しいなあと思いました。王子沢がほどよく甘やかしてくれれば、精神的な余裕も出来るんじゃないかな。

Q.吾妻や伊万里は懐かしがる読者さんも多いのではと思います。書いていて榎田先生はどうでしたか?
久しぶりに書いたら、伊万里のほうが描写しやすかったのが意外でした。
ずっと吾妻の一人称だったのに。おそるべし伊万里。
Q.このお話を書くと決められたとき、特に意識されたことはありますか?
せっかく外国を部隊にもってきたので、バンコクの雰囲気が少しでも伝わるように努力したのですが……どうだろう?

Q.ふたりが知り合った出張先のタイは、榎田先生も訪れた国だとお聞きしています。
旅の印象を教えて下さい。

暑くて寒い国でした……。私は冷房が苦手なのに、バンコクのホテルやレストランは寒いくらい冷房が入っているのです。
それがちょっと辛かったかな。
寺院関係はその派手さに圧倒されました。キンピカを好むお国柄なのですね。
食べ物はたいへん美味しかったです。でもドリアンはダメだった。
他のフルーツはとっても美味しかったですよー。作中に出てくるマンゴーと餅米のデザートは、私も大好き。

Q.物語にでてくる場所は実際に行かれた場所なのでしょうか
はい、ベタな観光をいたしました。
観光地の周りには詐欺師紛いの自称ガイドが多いので、行く人は気をつけてくださいね。強引に土産物屋に連れて行かれたりするらしいです。

Q.いま訪ねてみたい国はどこですか?
モンゴル、チベット。
……体力が必要とされそうな場所なので、なかなか行けません……。

Q.今作品のお気に入りのシーンは?
ひとりで屋台メシを食う榊さん。

Q.執筆中の秘話などありましたら、教えて下さい。
タイトルがなかなか決まりませんでした。今までで一番時間がかかったんじゃないかな。当初は「Kiss ie the Squall」だったんですが、いまひとつ覚えにくいし長いかなと、何度も考え直し……担当さんにまで考えてもらい(笑)
「ワークデイズ」は最後のほうでポロリと出てきたのですが、スッキリしていていいんじゃないかと自負しております。通常は「ワークデイ」と単数で使い「平日」という意味ですね。つまり「お仕事日」。

Q.最後に読者の皆様にメッセージをお願いします。
王子沢のラブ物語を楽しみながら、なんだかバンコクにも行ってみたくなるこの一冊(笑)、みなさんにお楽しみいただければ幸いです。装幀はアズマリシリーズとお揃いのデザインなので、4冊揃えてみるのも素敵ですねっ。……とかあからさまに商魂出してみました。ご感想などお待ちしております。公式サイトにも遊びに来てくださいね~。http://kt.sakura.ne.jp/~eda/こちらになっております。
では次にお会いできるまで、みなさまもお元気でお過ごしください☆

次回、榎田先生はどんな作品で登場するのでしょうか?
詳細は決まり次第HPに発表いたしますので、どうぞお楽しみに!
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