2007年05月28日
「balance due 薄幸体質の男」 九葉 暦/著 北畠あけ乃/絵
一見、すべてに恵まれたかに見える医師・中沢瑞穂は煩悶していた。恋人でもなければパートナーでもない謎の存在、戸田勒郎に。一度寝て以来、なしくずしに続いている関係を勒朗はあまつさえ、瑞穂への『ご奉仕』などという。正直、ひどく傷ついた。けれど、弱気になることは許されない。なぜって、一度でも弱気になってしまえば、自分は際限なく奴隷と化してしまう。そのことがよくわかっているから。本能で瑞穂を振り回す男、戸田勒郎と、他人の不幸を喜ぶ悪友、但馬慶一から愛された瑞穂に平穏な日々は訪れるのか? ニュートラル・ラブ!