2009年02月27日
「虜囚 プリズナー」 華藤えれな/著 あじみね朔生/絵
「奇跡がおきて再会できたら、その時は──その手でオレを殺して」
成瀬琉加と鷹崎航太は恋人同士だったが、ある事情から琉加は航太の前から突然、姿を消す。そして10年後。マフィアに身を堕とした流加は家族を守るため組織を裏切り、命懸けで麻薬取締官「F」と連絡をとろうと画策していた。そんな折、流加は航太と再会する。危険な雰囲気を漂わせる航太は、10年間流加への復讐だけを糧に生きてきたという。以前の優しさは翳をひそめ憎しみのみを向けてくる航太に流加は…。