2010年04月28日
「好きなんです。──すみません、ごめんなさい……」
幼い頃、ある事故で弟を失った志水由哉は、大学生になった今、素性を隠し、弟の名前『佑哉』を名乗り、俳優として注目を集めていた。華やかな『佑哉』とは対照的に、地味でおとなしい『由哉』。秘密を抱えている由哉は辛いことがあっても口に出せず、誰にも甘えることができず、毎日を寂しく暮らしていた。そんなある日、新しいマネージャー・柘植が由哉の前に現れた。冷たいほどの端整な容貌とは裏腹に、不器用な由哉を思いやり、甘えさせてくれる柘植。気がついたときには、彼に恋をしていた…… この気持ちは誰にも知られてはいけない──そう思っていたのに!?