2013年01月31日
「僕の愛する執事へ」 秀 香穂里/著 高崎ぼすこ/絵
「お帰りなさいませ、ご主人様」
その日、出版社の営業部に勤める葉鳥が、疲れた身体でアパートに
戻ると、燕尾服を纏った美貌の男が恭しく彼を出迎えた。
驚く葉鳥に男は九識と名乗り、存在も知らなかった遠縁である
大富豪の遺言状を彼に手渡す。
そこには、執事である九識を遺産として葉鳥に
相続させる旨が書かれていて……。
独り暮らしの狭いワンルームには不釣り合いな
謎めいた執事に甘やかされ、淫らな悪戯で翻弄される日々に、
初めは戸惑っていた葉鳥だったけれど──!?