2014年07月31日
「何も言えない僕と懐中時計と恋の魔法」 成瀬かの/著 小椋ムク/絵
大手予備校の制作部に勤める吉野千晴には、毎朝の楽しみがある。
商店街の外れに佇む時計屋──
その主人である碧の目をした外国人をひっそり眺めることだ。
千晴は以前、窮地を彼に助けられた時から恋におちていた。
見ているだけで幸せ。けれどもし、あの人の傍にいられたら……
そう思っていた千晴だが、ある日、
彼にはすでに決まった人がいると知りショックを受ける。
さらに、敵意も露わに「気持ち悪い」と言い放たれてしまい!?