2014年12月27日
大学三年の北爪空は両親を早くに亡くし、誰にも頼らず、ずっと独りで頑張って生きてきた。そんな空だけれど、ある自転車事故をきっかけに、商店街で洋食店を経営する堤隼人と知り合い、隼人の店でアルバイトをすることになる。今までも、これからも、縁がない、普通の家族の風景。それは、空には憧れの空間だった。自分の居場所はどこにあるんだろう? 寂しい空の心に、隼人の存在はどんどん大きくなっていき…