2016年01月30日
「こい、こわれ」 椎崎 夕/著 ゆき林檎/絵
新しく配属された営業部で融の指導担当者になったのは、部内でも仕事はできるが、他人に興味がなくドライと噂の前原だった。配属初日に前原とその恋人の別れ話をたまたま目にしたことから、前原に苦手意識を持った融は、なにをやってもうまくいかなかった。一方、前原も融を警戒し、冷淡な態度で接していた。けれど、一緒に働くうちに誤解がとけ、いつしか融は前原のお気に入りとして知られるようになる。融もまた自分のなかで苦しくなるような想いが生まれたのを知るのだが……