2015年08月06日
その日、岸和薫は幼なじみと十年振りに再会した。デザインの依頼を受けて訪れた製薬会社に彼、新開健祐はいたのだ。青春時代を一緒に過ごし、ある日を境に友達のラインを超えた。そんな関係が続くことが怖くなり、高校卒業とともに健祐から逃げるよう上京した薫は、十年経っても変わらず好意を寄せてくる健祐を拒絶するのだが……?