俺たち……恋人同士だったんだ──
南米の小国エストラニオで絶大な権力を持つシウヴァ家の若き総帥・蓮。
すべてを手にしているはずの蓮が唯一望むものは、幼い頃から蓮を守り、
十八歳となった今も側近として仕えてくれる鏑木だ。
主と部下という立場を忘れ抱き合った翌日、緊張する蓮の前に現れた鏑木は
何事もなかったかのように振る舞い、蓮とふたりの時間を避けるようになっていた。
恋人になれないことはわかっていた、でも……
ふたりの関係がぎこちなくなったある日、蓮を庇って事故に遭った鏑木は記憶を失い!?
一度は書いてみたかったシーンです。