俺はもうおまえの側近じゃない。
シウヴァとは関わりのない人間だからな──
名門シウヴァ家の若き総帥・蓮にとって、鏑木は側近というだけでなく、
幼い頃からの庇護者であり、いまでは誰よりも大切な恋人だ。
しかし、主と側近という立場上、ふたりの関係は誰にも知られてはいけないものだった。
初めての恋に舞い上がる自分とは裏腹にどんなときも冷静な大人の恋人に蓮は苛立ちを感じ、
ときに鏑木の気持ちを試すような行動をとることもあった。
そんなある夜、蓮は突然鏑木から別れを告げられ……!?
蓮と鏑木を狙う罠。擦れ違う想い。いくつもの思惑が交錯するその行方は?
冒頭で、蓮が鏑木に「いまはどっちなんだよ? 俺の恋人なのか、側近なのか」と訊くシーン。
恋人になりたての二人。定番の問いかけ~からのイチャイチャが書いてて楽しかったです。 蜜月中の夫婦げんかは犬も(この場合エルバも?)食わないな、という(笑)