岩本薫×蓮川愛 「Prince of Silva シウヴァシリーズ」特設サイト
碧の王子
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『白の純真 Prince of Silva』ならびに岩本 薫先生への質問です。

  • 12月9日にシリーズ第五作『白の純真 Prince of Silva』が発売になります。前作『銀の謀略』から半年という早いペースでの刊行ですが、今の率直なお気持ちをお聞かせいただけますか?
シリーズ開始当初から、できれば半年に一冊のペースで刊行したかったのですが、私のスケジュールの都合で適いませんでした。やっと調整できて、さほどお待たせせずに続刊刊行できてうれしいです。ただ一冊に三ヶ月かかりますので、いまのペースだと一年の半分はシウヴァを書いているような感覚になります(笑)
  • 五冊目にしてテーマカラーは「白」ということですが、この色を選んだ理由をお教えいただけますか?
シウヴァのタイトルカラーは、登場人物のイメージカラーでもあります。「白」はルシアナのイメージカラー。今巻は彼女が蓮と鏑木に大きくかかわってきます。ですので、プロットを立てた段階で「白」しかないと決めていました。
  • 今作では、珍しく露になる鏑木の嫉妬心にドキドキが止まりませんでした! 鏑木と蓮の恋愛模様に第三者の存在も介入してきて、まさに波乱という言葉がぴったりでした。今回、ご執筆の際に一番苦労されたのはどんな点でしょうか。
まさしく裏テーマは鏑木の嫉妬。あらすじが出てから、周囲の人たちに「ついに鏑木も嫉妬するようになったんだ!成長したねえ」と言われましたが(笑)、確かにこれまでの鏑木は、蓮の側近であることに囚われ、感情を抑え込むことが多かったですよね。でもシウヴァから離れて、精神的にも肉体的にも自由になり、だいぶ素の部分が出てきた気がします。苦労したのは、鏑木がいままで抑え込んでいた感情を爆発させるのに、違和感のない流れを作ることでしょうか。鏑木の人間くさい部分もお楽しみいただけるとうれしいです。
  • 前作のインタビューで岩本先生がおっしゃっていた「ガブリエルの謎」がついに明らかに! 今回は感情を爆発させるシーンもありました。読者さんのなかもでガブリエル派、鏑木派と人気を二分していると思います。岩本先生がもし純粋な読み手の立場にあるとしたら、どちらがお好きですか?
個人的には一癖あるタイプが好きなので(根っからの脇役スキーもありまして)ガブリエルですかね。でも、これまで圧倒的に鏑木を書いてきた分量が多いですから、愛着はどっちにあるかと言えば、鏑木に軍配が上がります。鏑木は、私がいままで書いてきた正当派攻の集大成的なキャラクターで、いわば理想型のような感じ。ガブリエルも、曲者キャラの集大成のつもりで書いています。
  • 前々作では記憶を失った鏑木に恋人と偽ってのエピソードがあり、前作では目が見えなくなった蓮と鏑木のエピソード、そして今回はやきもちをやいた鏑木が強引に蓮と…というエピソードがあります。どれもものすごく萌えました。岩本先生のなかで、こんな設定をやってみてもよかったかも、いつか…というものはありますか?
このシリーズでは無理ですが、入れ替わりものとか、憑依ものはいつか書いてみたいです。
  • 今回はガブリエルの思惑やブルシャの謎に近づく重要な巻でした。気になってしょうがない次巻の予告を、少しだけお願いいたします!
次巻はいよいよクライマックスです! 蓮と鏑木、ガブリエルの運命は!? 三人の運命の輪にブルシャがどう絡んでくるのか……これまでのページ数をさらに更新しそうな予感しかありませんが、がんばりますので、どうか楽しみにお待ちくださいませ!
  • 最後に読者のみなさまへメッセージをお願いします。
シウヴァシリーズも5冊目。ここまで追いかけてきてくださった皆様、ありがとうございます! 今回はジャングルシーン、ガブリエルの過去、鏑木の嫉妬の嵐などなど、かなり盛りだくさんな内容になっております。ボリュームも前巻「銀」を越えました。どうかたっぷり、じっくりとお楽しみください〜。よろしければ感想などお聞かせくださるとうれしいです。次作への励みにいたしますので、よろしくお願いします!
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